気温が上がってくると気をつけたいのが熱中症。まだまだ先の話だと思っていませんか?5月後半のこの時期だからこそ注意が必要な熱中症と効果的な予防策についてまとめてみました。夏本番に向けて今から準備しておきましょう。
体温調節機能のバランスが崩れてしまい、どんどん身体に熱がこもって体温が上昇してしまう熱中症。真夏など気温が高い時だけに発症すると思われがちですが、実は気温や湿度が急激に上昇するこの時期こそ注意が必要だということを知っていましたか。まだまだ平気だと油断していると、熱中症になってしまうことも。この時期ならではの熱中症の特徴と、その予防のために日常生活で心がけたいことを、専門家が選んだ目的別レシピ内の熱中症レシピを監修・選定したクックパッドの管理栄養士に聞いてみました。
5月後半のこの時期は急に気温上がるため、身体がまだ暑さに慣れておらず、体温をうまく調節できません。また、5月病に代表されるように、新生活の疲れが出やすく、疲れがたまりやすい時期でもあります。疲れがたまると熱中症を引き起こしやすくなるので、疲労回復に効果的なクエン酸を含む梅や酢、ビタミンB1が豊富な豚肉を積極的にとりたいですね。
この時期は気温だけでなく湿度も高くなるため、汗が蒸発しにくく、身体に熱がこもりがち。人間の身体は汗を蒸発させることで熱を外へ逃がし、体温を下げるため、この時期にも熱中症に注意が必要です。
また、大量の汗によって失われる水分とミネラルを補う必要があります。とくに注意したいのがミネラルです。人間が生きていく上で必要な栄養素ですが、体内で生成することができません。そのため普段の食生活を通して摂取する必要があります。
よく「ミネラルを補う」といわれますが、ピンときませんよね。具体的に食材を思い浮かべられない!という人も多いのではないでしょうか。ミネラル補給といわれて注目したいのが、どの家にも少なからずストックしてある乾物です。ひじきや切り干し大根、干しえびなどお馴染みの乾物には、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなど熱中症予防にぴったりなミネラルがたっぷり。手軽につかえて、ミネラル豊富な乾物で上手においしく熱中症対策しましょう。