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お正月明けで身体が重い、疲れやすい、むくむ、などといった不調を感じる人もいるのではないでしょうか? 今回ご紹介するのは、そんな人にもぴったりの「たら」を使ったレシピです。冬が旬のたらは、脂質が低いのでダイエットにもおすすめ。それに加えて、栄養素も豊富に含んでいるため、低カロリーで栄養素を十分に摂ることができる優秀な食材なのです。
たらは、淡白な魚ですが薬膳的にみても多くの働きがあります。主に気(エネルギー)と血を補うので、息切れ、疲れなどの改善、体力回復 に役立ちます。消化・吸収も良いため、胃腸の調子が悪いときにも負担をかけない食べやすい食材です。
薬膳では、食材を組み合わせることによって効果を引き出します。たとえば、たらであれば 香りの良い香辛料やハーブ類、レモンなどの柑橘類などの香りの良いものを組み合わせる ことで、たらの効果を高めることができます。
今回は魚料理との相性の良いフェンネルシードをご紹介します。フェンネルシードは、西洋東洋問わず古くから使用されてきたスパイスで、さわやかな香りが特徴的。漢方では「茴香(ウイキョウ)」といい、身体を温めて痛みをとる・胃の働きを良くして食欲増進させる・お腹の脹りを緩和する目的で使用します。
魚と相性の良いスパイス(フェンネルシード)を組み合わせて、簡単薬膳料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか? このレシピはむくみやすい、疲れやすい人におすすめのレシピで、身体を温める食材を使用したメインディッシュ薬膳です。 フェンネルシードの香りが他の食材の効能をさらに引き出します。
<材料>
・白身魚(今回はタラを使用)…4切れ
・フェンネルシード…小さじ2
・パプリカ…2個
・さやえんどう…8さや
<たまねぎたれ>
たまねぎ…1個
醤油…大さじ1
砂糖…大さじ1
塩…小さじ1
水…100ml
オリーブオイル…適量
<作り方>
1.白身魚にフェンネルシードをまぶし、サラダ油を塗ったパプリカと一緒にオーブンで焼く。
2.パプリカは薄皮を取り除き、適当な大きさに切る。さやえんどうは塩ゆでする。
3.たまねぎはすりおろし、茶色になるまでオリーブオイルを加えながらじっくり炒めたら、たまねぎ以外の材料を加え煮詰める。
4.1と2を皿に盛りつけ、3のたまねぎたれを添える。
フェンネルシードがない場合は、カレー粉やコショウなど身近にある香辛料でも代用できます。スパイスを取り入れると簡単に薬膳料理が楽しめます。お好みでいろいろ試してみてくださいね。
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