世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeの世界各国の食卓を巡る連載。今回は、東京の豊洲にお住まいのジャマイカ人ロイさんの食卓で、郷土料理をふるまってもらいました!
世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeです! 旅先や日本に住んでいる外国人の食卓を訪ねて、世界中の家庭料理を取材してきた模様を臨場感たっぷりにお届けいたします。
第35回目は、東京は豊洲にお住まいのジャマイカ人ロイさんの食卓からです!
こんにちは!キッチハイク初参加の鈴木あやです。 これから、世界一周、郷土菓子を巡る旅を計画中です。「旅するパティシエ」として、世界中の郷土菓子を発掘しながら、レシピだけでなく歴史・文化・暮らしと、その地域の価値を立体的に学んで行こうと思います。…とはいえ、出発前には準備が必要!ということで、キッチハイクを利用しながら、日本に住む外国人COOKの元へと訪ねて郷土菓子の「予習」をしようと思います♪
ジャマイカといわれて真っ先に思い浮かべるのは、なんといっても“レゲエの神様” ボブ・マーリー!彼の歌にもあるように、中央アメリカのカリブ海に浮かぶ小さな島国 (なんと秋田県とほぼ同じ面積!) ながら、そのルーツは遠いアフリカにあります。
探検家・コロンブスがジャマイカに辿り着いたのが1494年。その後1509年にスペインによって征服され、労働力としてアフリカから多くの黒人奴隷が連れて来られました。1655年にはスペインからイギリスによる支配に代わり、この国の不遇の時代はさらに長く続くことに…。
しかし、1838年に奴隷制度が廃止、1962年にはイギリスによる植民地支配から独立を果たしました。そして現在まで、中米にありながらアフリカ文化をベースとした、独自の文化が息づく国となったのだそうです。
カリブ海諸国には、欧米の植民地支配が長く続いたこともあって、貿易によって世界各国からさまざまな食材が持ち込まれました。
もちろんそれはジャマイカも例外ではなく、もともと現地で充実していた農作物に加えて、欧米の食材・調理方、そしてアフリカン テイストが組み合わさって、他のカリブ海諸国ともまたひと味違った、独特の食文化が誕生したのだそうです。
このユニークな背景を知り、世界一周の旅ではジャマイカに行こう!と、即決した私。 …でも実際、ジャマイカには一体どんな郷土菓子があるのかな?正直言って、フランス菓子をつくってきたパティシエとしては、ま〜ったく想像もつかなかったのです…!