日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部
安いのにガッツリとした肉感が楽しめる、鶏胸肉。でも、パサついてしまうのが悩みですよね。ならば、自分の手でしっとりさせてしまおう!というわけで今回は、鶏胸肉をオイルに漬け込んでしっとり&柔らかくなる方法をご紹介しましょう。おいしくなるヒミツも、専門家に伺いました♪
さっそく、クックパッド食みらい研究所 特任研究員・石川伸一先生に質問しました。
−−なぜ、鶏胸肉をオイルに漬けると柔らかくなるの?
「はい、ポイントは2つあります。まず、“オイルが単純に染みこんで物理的に柔らかくなる”ということ。次に、“浸漬中に肉中の酵素がはたらいて生化学的に柔らかくなる”ことが考えられます。漬け込む時間によって、物理的か生化学的のどちらかに作用が変わってくるでしょう。意外ですが、肉の内部にオイルは浸透しないと思います」
−−オイルの種類による効果の違いは?
「例えば、ラードのような固形の脂肪と、オリーブオイルのような液体の油脂とでは、肉に対する染み方に違いがあるため、柔らかくなる効果は変わると考えられます」
−−上手に漬けるコツは?
「フランス料理の伝統的調理法“コンフィ”が参考になりますよ。肉の切り身をハーブやスパイスとともに塩で1日漬けて、乾燥し、脂肪に漬け込むという手順です。ですので、いきなりオイルに漬けるのではなく、先に塩などをふり、水分をある程度抜いてからからオイルに漬けるとよいでしょう。肉も薄切りにすれば表面積が増え、効果は多少高くなるはずです」
それでは、鶏胸肉がしっとりと柔らかくなるレシピはコチラ♪
まず、鶏胸肉に塩コショウなどをまぶしたら、オリーブオイルやごま油などに漬け込みます。そのまま密閉式ポリ袋などに入れて、冷凍保存もできますよ〜。使うときは自然解凍で。
鶏胸肉を観音開きにし容器に入れ、オリーブオイルやにんにく、ハーブソルトなども投入。5分以上経過したら、叩いて薄くし、フライパンで両面を焼けば完成です!
玉ねぎやにんじん、ピーマンなどを混ぜ合わせたサラダ油に、角切りにした鶏胸肉を漬け込みます。冷蔵庫に入れて1時間ほど経ったら、フライパンで肉から先に焼きましょう〜♪
さらに美味しくするには多めのオイルにしっかりと浸すのが大切と、石川先生からアドバイスがありましたよ。オイルでしっとり&柔らかくなった鶏胸肉は、食卓の楽しい潤滑油にもなるはず♪ぜひ試してみてくださいね!(TEXT:八幡啓司)
※お詫びと訂正
初出時、保存法について誤った表記があったため、記事の一部を削除、修正いたしました。お詫び申し上げます。
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