電子レンジで失敗しないために

電子レンジ調理には、不向きな食材や容器があるため、これらを把握してから使うことで失敗や事故が防げます。

電子レンジ調理で注意が必要な食材

卵、殻付きの木の実やナッツ、皮や膜に覆われた食品、飲み物・スープなどの液体、水分の少ない野菜、大きな肉の塊などには注意が必要です。

生卵は電子レンジの加熱で破裂する危険性があります。殻を割り、ときほぐすまたは卵黄に穴をあけてから加熱します。また調理後はすぐに取り出さず、少し冷ましてから取り出します。ゆで卵やゆで卵を使った食品(うずらの卵を含む)も破裂することがあるため、電子レンジ調理は避けます。

栗・ぎんなん・ピーナッツなど、殻付きの木の実やナッツ

殻付きの食品をそのまま電子レンジで加熱すると、殻が破裂して事故の原因になります。電子レンジ調理を避けるか、殻から出して様子を見つつ少しずつ加熱します。

たらこ・ソーセージなど皮や膜に覆われた食品

皮や膜の内部が膨張して破裂する危険があります。皮や膜に切れ目を入れる、穴をあけるなどし、加熱時間に注意して調理します。

飲み物・スープなどの液体

電子レンジで液体を加熱すると、沸点に達しても沸騰せずに、何らかのショックを受けた瞬間に急激に沸騰をおこして液体が飛び散ることがあります(突沸現象)。これは火傷の原因になるため、加熱しすぎない、加熱しすぎた場合には少し時間をおいてから取り出すなどします。

さつまいもやにんじんなど水分の少ない野菜

電子レンジで少量の野菜を加熱しすぎると発火したり焦げたりすることがあります。特に、さつまいもやにんじんなどの水分が少ない野菜は注意が必要です。少量の野菜を加熱するときには水を加えてから加熱するようにし、長時間の加熱に注意します。

大きな肉の塊

加熱ムラが生じて破裂することがあります。加熱のしすぎに注意し、また少し時間をおいて冷ましてから取り出します。

使用する容器に注意

金属で装飾されたお皿やアルミホイルを電子レンジにかけると、火花が散ったり金属部分が高温になることがあります。また、油分や糖分を多く使った食品(生クリームやカラメルなど)をプラスチック容器で温めると、容器が溶けて変形したり食品に溶出してしまうことがあります。電子レンジ用ではないラップの使用も避けます。

※電子レンジの仕様によっては必ずしも上記にあてはまらないことや、上記以外にも注意が必要な事柄もあるため、取扱説明書をよく確認します。

参考: クックパッド お料理を楽しむにあたり、知っていただきたい食材・調理器具の注意点

京都府ホームページ 電子レンジの使い方に注意!