手作りお菓子の日持ちと保存

手作りお菓子の日持ちは、使われる材料・含まれる水分量・保存の仕方に左右されますが、美味しくいただくためにもできるだけ早め(当日中)に食べるのが原則です。

日持ちの良し悪しは水分量がポイント

手作りお菓子は消費期限の判断が難しいですが、プリンやカスタードクリームやデコレーションケーキなど、生クリーム・牛乳・卵を使用した水分の多いお菓子ほど傷みやすいです。例えば、チョコレートそのものよりも生クリームを含む生チョコのほうが傷みやすいと考えられます。

手作り焼き菓子の保存

水分が少ないクッキー・マフィン・タルト・パイ・スコーンなどの焼き菓子は比較的日持ちしますが、保存する際には以下の点に留意します。

①常温まで冷ましてから保存する

焼きあがったら、常温(さわって温かく感じない程度)まで冷ましてから密閉容器や保存バッグに入れます。温かいうちに密封してしまうと、蒸気がこもってカビの原因となります。

②乾燥剤を使う

クッキーやパイなど、サクサクとした食感を大事にするお菓子には、食品用乾燥剤と一緒に保存します。

③夏場は冷蔵庫で保存する

油脂分を多く含む焼き菓子の場合、油脂は高温環境下で風味や品質が劣化する可能性があります。冷暗所での保管が最適ですが、難しい場合は冷蔵庫の匂いがうつらないようしっかり密封した上で、冷蔵します。

④クリームに注意

クッキーやマカロンは日持ちしても、中に挟むクリームが傷みやすい場合があります。バタークリームやガナッシュなどを挟んだクッキー類、カスタードクリームでデコレーションしたタルトやパイなどは冷蔵保存し、早め(当日中)に食べます。

手作りチョコレート菓子の保存

チョコレートは急な温度変化で品質が劣化するため、常温保存が基本です。

チョコレート(またはチョコレートを一度溶かして冷やし固めたもの)

常温で保存します。夏場の高温時などやむをえない場合には冷蔵しますが、プラスチックの緩衝材など温度変化をゆるやかにするもので包んでから冷蔵庫に入れます。

生チョコ・トリュフ

生チョコやトリュフは、生クリームを含むため冷蔵します。密閉容器に入れてさらにプラスチックの緩衝材などで包んでおくと、冷蔵庫内のにおいがうつらず、また冷蔵庫から出し入れするときの急な温度変化を避けることができます。

手作りケーキの保存

生クリームでデコレーションしたケーキはもちろん、卵が多めに使われるケーキはできるだけ早め(当日中)に食べます。ただし、ブランデーやリキュールなどのお酒を多く使用するケーキは、お酒に含まれるアルコールの殺菌力により日持ちがよくなります。

手作り生菓子の保存

プリン・ムース・ババロアなどの生菓子は傷みやすいため必ず冷蔵し、できあがった当日中に食べます。

協力:おいしい健康