蛍光灯や白熱灯の下で料理をおいしそうに撮るには

光源から少し離れて逆光または半逆光の状態を作り、ホワイトバランス(※)を調整して好みの色合いにします。影が気になる場合にはレフ板を使用します。

※参考:sony デジタル一眼カメラαで写真撮影を楽しむ「ホワイトバランス」」

①逆光・半逆光の状態にする

光源の真下ではなく、少し離れた場所に被写体を置き、逆光または半逆光(光が被写体の斜め後ろ45度からさしている状態のこと)の状態をつくります。いくつか電気がある場合は、影を増やさないために他の電気は消し、光源をできるだけ一つにしぼります。

蛍光灯の真下で撮る

全体に光が当たるため、立体感に乏しい印象です。

少し離れ、半逆光の状態で撮る

②ホワイトバランスを調整する

蛍光灯や白熱電球だと、料理が緑色を帯びたり黄色味を帯びたりと実際の見た目とは違う色に写ってしまうことがあります。多くの場合オートホワイトバランスで正しく補正されますが、違和感がある場合は蛍光灯モード、電球モードなどの設定にし、より自然な色に近づけます。

AWB(オートホワイトバランス)で撮る(蛍光灯下)

光源が蛍光灯の部屋でAWBモードで撮ると、本来の色よりも少し緑がかってしまい、特にお弁当の白ごはん部分がおいしく見えません。

「蛍光灯モード」で撮る

今回は蛍光灯下での撮影なので「蛍光灯モード」を選択します。同じ蛍光灯でも、カメラによっては昼光色蛍光灯、昼白色蛍光灯、白色蛍光灯などの細かい設定が選べる場合があるので確認します。光源の蛍光灯の種類に合わせて選んでください。

少し黄色味がかかって、自然光で撮ったような色合いになりました。

③レフ板を使用する

光源を一つにしぼって逆光の状態を作ると、影がとても濃く出ることがあるため、レフ板(被写体に光を反射させる板。2つ折りにできる白い紙でOK)をつかって影を薄くします。それでも暗いと感じる場合は露出補正で明るくします。

参考:「半逆光で撮ると被写体の料理が暗くなってしまう」

レフ板をあてて、露出補正

レフ版の効果と露出補正の機能で影を薄くします。

レフ板、露出補正の効果

左:レフ板なし、補正なし 右:レフ板あり、露出補正済み

監修:サイタカメラコーチ 田部信子