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【長編日記】♪おっかいもの~、おっかいもの~♪

2003年4月1日 (火)
 
あと2週間程で日本に帰国するということで、只今ロサンゼルスを満喫中である。まるで観光客。

昨日は朝一番にインキーの散歩を終わらせ、すぐさまメルローズのフェアファックス・ハイスクールで開催されているフリーマーケットへと出かけた。そこではサクサク~っと見て回る。元来じっくり見る派の私ではあるが、執着心のない夫と暮らしているうちにサクサク派に転向しつつある。この日は1周約30分弱の記録であった。

気に入った絵があったが、夫が「あんなの俺でも描ける」と豪語する。「ちょっと前は“ヘタウマ系”が流行っていたけど、あんなの“ヘタヘタ系”だ」と夫は言う。そういや夫の絵はヘタヘタ系。帰国後に夫に描いてもらうことにした。

ファイヤーキングの美しいボウルを見つけた。買うつもりはないが、値段を訊いてみた。「150ドルよ」と、売り主は気軽に言う。私の頭の中では「ぶらり途中下車の旅」のナレーターである滝口順平の声が、「ひょーえー! な~んと、150ドルー!」と響いた。

高校の向かいにある中東マーケットをのぞいたあと、車ですぐのPink'sへと向かう。やたらとテレビなんかに出ているLAで一番有名なホットドッグ屋。ハリー・ポッター・ドッグとか、LAレイカーズ・ドッグ、アーチー・ドッグ(アーチーはコミックの主人公の名前)などがある。夫はとにかくチリの人なので、ベーコン・チリ・チーズ・ドッグを頼んだ。私は話のネタになるようにと、マーサ・スチュワート・ドッグ。ホットドッグの味自体は普通だった。チリが少しも辛くないのが淋しかった。

店内には有名人のサイン入り写真が展示されている。私の大好きな俳優、マシュー・ペリー(「フレンズ」のチャンドラー役)の写真の前の席に座った。こそっと写真を撮る。ふと周りを見渡すと、zazamaruさんの好きなロブ・ロウまであるではないか! お土産にと、これも撮る。

朝食を摂ったあとは、遠出をすることにした。車で1時間くらいのアウトレット・モール、オンタリオ・ミルズへと向かう。ここでの買い物の目的は、私のドレス。帰国後すぐに夫の妹の結婚式に参加するのだ。「お金もないし、手持ちのシャツにスカートで出るよ」という私の言葉を夫は却下した。夫は肯定しないが、きっと妹の結婚式を最高のものにしたいと思っているのだろう。子どもの頃に父親を亡くした夫は、家でたった1人の男として、ちょっと頑張っているのかもしれない。

このモールでも勿論、2人はサクサクっっと見て回るのだが、それでも2時間かかった。結果、アメリカのドレスは私の好みでないということが判明した。今はドレスの売り出しシーズンらしく、どの店でもディスプレイはしてあるのだが、本格的なイヴニングドレスなどが多く、「普段でも着られるような、袖付きワンピース」を求めている私の目には止まらない。あと、私くらいの年齢が着るようなドレスはセクシー路線過ぎるのだ。試着したら、自分の胸がなさすぎて、何だかもう見えちゃうかと思ったよ…。

諦めかけて入った最後の店、何だかワンピースの類の品揃えが豊富だった。少しでも条件に見合うようなワンピースを片っ端から手に持って、試着室へと向かった。最初に気に入った1枚は、どうやら結婚式らしくなく却下。可愛らしいし、比較的似合ってもいるのだが、どっかのシンガーのステージ衣装のように思える(笑)。夫が気に入った水色のものは、露出度が高く、すぐにも破れそうな繊細なものだったので却下。…こうして次々と4枚が却下になった。

最後の1枚。別にデザインも気に入っておらず、単に袖があるってだけの理由から掴んだものだった。で、実際に着てみると、これが何故だか私に似合っているように見えた。一旦第二候補のものに着替えて、そのあとにもう一度着てみたのだが、やっぱり似合っているように思えた。…決定。洋服って着てみないとわからないんだなーと実感した。何が自分に似合うのか、見ただけではわからない。(←私だけか?)

値札を見ると、元々49ドルだったものが34ドルにまで値引きされていた。でも高い…。夫に相談した。「日本だとどんなに安くても1~2万円はするだろう」との意見から、買うことになった。レジに行き、支払おうとしたところで、拍子抜けした。「17ドル70セント」というのだ。気が付かなかったが、50%引きのコーナーに置いてあった品だった! ラッキ~!

その安さに心浮かれた私たちはその後、別の店でバッグまで買ってしまった。普段使っている紐で編まれたようなバッグでは、さすがに結婚式には出られないってことで。すごく気に入った皮のバッグを9ドルちょっとで手に入れた。

「LA近郊のアウトレットは大して値段も安くない、近場で買うのと変わりない」とは聞くけども、やっぱり探せばあるもんだ。チープな店のものばかりを普段見ている私には、ちょっとだけまともな店の品を買えたというのが嬉しい。

真夏並みの気温と陽射しで、ぐったりと疲れて帰宅した私たちだったが、まだ夕暮れまでには少し時間があった。

「インキー、行くよ!」

ドッグパークで日が暮れるまで遊んだ。