中学高校の頃、「試験週間」といえば中間試験で3日、期末試験で5日でした。普段の生活もそれほど忙しくなく、学校から帰っても普通に勉強する体力があった若かりし頃、2~3週間前から勉強を始めれば、充分だった。
大学に入り、「試験週間」が2週間に伸びた。それでも、入学したてでやる気も若さもピチピチに充実していたため、それまでと同様に2週間前から勉強を始めれば、なんとか合格点に達した。
臨床医学に進み、大学生活もいい加減中だるみになってきた頃、「試験週間」が3週間になった。科目も内容もべらぼうに多く、それまで「教科書ベース」だった試験勉強が「過去問ベース」になった。危ない教科の勉強を2週間前から始めれば、軽めの教科は3日前からようやく始めることもあった。
最終学年。一般学部でいうところの「卒論」が「卒業試験」に変わっている我が医学部。医学教育の集大成ともいうべきその試験は・・・
7週間28科目
にも及んだ。
そのトップバッターに、我が大学最難関のN内科が鎮座していた。2週間の「試験準備期間」がN内科の勉強に消えたことは、言うまでもない。
さて、残りも決して「ラク」とは言えない27科目。しかし、とてもじゃないが「2週間前から準備」なんてできない分量とペースである。唯一の救いは、土日が「普通に」休みであること。
ということで、必然的に
・金曜の夕方から、翌週の前半にある科目の過去問に、さらりと目を通す
・土日で、ちょっと頑張って勉強する
・軽め(当社比)の科目は前日の夕方から当日の午前にかけて勉強する(試験は大体、午後行われる)
というリズムが形成された。「勉強=過去問を解く」であることは、言うまでもない(なので、過去問に出ていない分野が出題されたらアウト)。
そんな、ローマの飛脚もびっくりなマラソン試験、昨日で4週間が終わり、ちょうど折り返し地点となった。・・・まだ半分、しかもあまりにも重い半分が残っている。
さて、学生がどんなに心身を削っていようといまいと、終了した試験の合否は何の労いも情け容赦もなく、発表されていく。
『〇〇科:以下の学生、X月Y日に追試』
我が大学には「追試スパイラル」という用語がある。それは、先生が、学生の都合を全く考えずに追試日を設定することに一因がある、と思っている。たとえ、他の試験が終わっていなくても、追試日は容赦なく迫る。
追試の勉強をする→他の勉強を圧迫する→他の教科でも追試にかかる、または同じ教科で追々試にかかる→・・・
という、いつまでも試験期間が終わらない無限ループ、それが「追試スパイラル」だ。はまったらなかなか抜け出せない。それは、借金の自転車操業に似ている。
一つ一つの結果が張り出されるたびに、目を皿のようにして自分の学籍番号を探す。5回くらい見直して、本当にないことを確認すると、
『CLEARED!!』
と、華々しいファンファーレと共にポップアップが浮かび上がるのである・・・頭の中で。
さて、追試スパイラルにはまる学生もはまらないように頑張る学生も大変だが、はまっちゃった学生を救出に向かう先生も、(多分それなりに)大変である。
何せ先生は、医者である。患者さんの診察もあれば、手術の予定だって入っている。研究して、学会で発表もしなければならない。それなのに、給料も安い大学病院に勤務しているがために、学生のお守までしなければならないのだ。
それでも、いい先生であるほど、嫌な顔一つせず
「いいよ、何度でも追試に付き合うよ」
と言ってくれるのである。
でも先生は、優しさで言っているつもりのその台詞が学生には
「何度でも落とすから!」
という悪魔の声にしか聞こえないことに、気付いていない。
はじめまして、こんばんは!
昨日はお好み焼き炒飯のオムライス、作っていただいてありがとうございました。
気に入っていただけたみたいでうれしいです。
医学部でいらっしゃるんですね。
試験、普通の大学なんかよりずっとたいへんなんでしょうね。
どうぞがんばってください(*^_^*)