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これです!

2012年2月2日 (木)
 
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見てやっておくんなせぇ。「立」の下の線が欠けているけれども。そしてまるっきり2文字のような風情で書かれているけれども(笑)。漢字をプリントして持ってきたドリス自身が2文字だと思っていたらしいので、「これは2文字だよね、きっと」とか言ったのかも知れない。

いずれにしろ、めちゃくちゃ味があると思うんだけど。そして、なんとなく中国書道風、というか、印鑑の「印相体」みたい。家で再現してくれたのを見ると、書き順がまた面白く、篇の一部である「月」を一番に書いて(だからその部分が一番大きいんだな)、その上にちょん、ちょん、と玉をのせる。つくりは、下の方から書いたり上の方から書いたり、いろいろのようだ。

残念なのは、この味がわかるのが私一人であること・・・。今朝、相棒AがK(5歳1か月)を送って行ったついでに見て来て、いたく感心していたけど、それは「こんな難しい漢字を再現できるなんて」という驚きに違いない。保育士さんも、他の親たちも、これが立派に読める字で、非常に愛嬌のある書であることまではわからない。だからどうにも自慢のしようがないのであーる(笑)。

今日は木曜なので遠足。行き先はシェーンブルンの動物園だった。子どもは6人だけなのに、同行者は保育士さん2人、研修生のアヴェ、新しい代理保育士候補のマティアスの4人。なんとも贅沢な保育状況である。

しかし、ガビーに聞いた話では、マティアスはどうやら失格らしい。「面接のときはすごくいいと思ったんだけど、なんか全然子どもたちに溶け込もうとする努力も見られなかったし、かと言って子どもたちの様子を観察している風でもなくて・・・。なんか、いるのかいないのかわからない感じだった」。ちぇっ。男性候補、あえなく落第。

保育グループからの帰り道、ヤン(6歳)の家に寄ることにした。それでなくてもヤンが進学できない見込みになってビルギットが相当ショックを受けているだろうに、ヤンとフィン(2歳)が続けて風疹になって、出かけることもできない鬱々とした日々を送っているに違いないからだ。

実際のビルギットは、今週、労働局主催のワークショップに参加することになっていて、子守を旦那のチャーリーやベビーシッターのイネシュに頼んで自分だけ出ることはあったそうだが、自宅軟禁状態になっている子ども2人にフラストレーションがたまっていて、やはり大変なようだった。Kと私が来て、ヤンは嬉しかったようなのだが、その嬉しさがストレートに表現されないところが辛いとこ。興奮しているな、というのは誰の目にも明らかなのだが、そこでまたなぜか一触即発状態になり、一度などは私たちの目の前で、いきなり私の膝の上に横向きに座っていたKの背中を2回も叩く(いや、「殴る」って感じ・・・)始末。そこでビルギットが叱って、理由を問いただしたのだが、どうやら、直前にビルギットが何かのきっかけで笑ったので、「自分が笑われたと思った」らしい。

そういう、お客が来ている、とか、保育グループのみんなと外に出かける、とか、初めての場所に行く、といった状況で誰もが感じるストレスを、うまく消化したり発散したりできないようなのだ。それが、叫ぶとか人を叩くといった行為につながるのだ。

いつもいつもそうだから、お母さんのビルギットも半ばうんざりしているだろうし、人一倍気を遣う、気にしいな人なので、「私の子育ての何が間違っているんだろう、どこでミスったんだろう」と自問自答を繰り返す毎日に違いない。そのせいで、ヤンが突然Kを叩いたりすると、「またか」と思ってかなりの剣幕で叱り、謝るようきつく言うのだが、私からすると、そこでヤンを叱る前に自分でKに謝ったらいいのではないかと思う。私は、自分の子どもが痛い目にあったのだから謝ってくれ、などとは思わない。だけど、こっちでは、圧倒的多くの親が、「『ありがとう』は?」、「『ごめんなさい』は?」と小さな子どもに向かって感謝や謝罪を強要する。思っていても言えない子ども心を汲もうとしない。こっちがいたたまれなくなって「わかってるからいいんだよね、そんなこと」と助け舟を出すことも多い。子どもが言えないなら、代わりに言ってやればいいと思うんだけど。それだけでも、「ありがとう」はこういう状況で必要なんだ、こういう時は謝るべきなんだ、という最小限のことは伝わるんだから。

そんなわけで、ビルギットは「寄ってくれてありがとう」と心から感謝していたようだったけど、私たちが来たことでストレスが増えたのでなければいいがな・・・。

ヤンの家を出たのが6時だったし、Aは大学からまっすぐ親の集まり(残り3候補の面接)に行くことになっていたので、帰り道にKと2人でご飯を食べることにした。バスの通る道に出来た新しいベトナム料理屋。バス停のすぐ前なので、止まったバスの中から店の中が見えるのが難点と言えば難点か。でも帰りにすぐにバスに乗れて便利だ。

ライスペーパーの揚げ春巻きが3つで3ユーロ90、牛肉のフォーが6ユーロ。それでお腹いっぱいになるのだから安いが、惜しいことに味が全般に塩辛かった。残念!「サイゴン」のフォーはおつゆを全部飲み干すおいしさだけど、この店では「何か血圧上がりそう」と思っておつゆは残した(笑)。