スカタライツ
暑~い!と思ったら、思い切って汗かいちゃうほうがいい感じですね!
体もスッキリするし、夕暮れの風も涼しく感じます。
そんなわけで(?)、春には春の、夏には夏の愉しみ方があるわけですが、人様が「いい!」とすすめるものが、バッチリ自分好みかといいますと、そうもいかないわけでして、好みは千差万別、「夏の海サイコー!!」な方もいらっしゃれば、「夏の海ってきくだけでゲンナリ・・」という方もいらっしゃいます。
「食事」に関しても、まったく同じことがいえるように思います。
さすがに「食事の優劣」を、お値段から導き出す方は少なくなった昨今ですが、お値段の高い安いで、おいしいまずいがきまるのであれば、こんな楽なことはありません。
(お年を召した方の中には、まだまだそういう方はいらっしゃいますけれども・・)
「どれだけ経済的な価値観を持ち込まずに愉しむことができるか?」、という資本主義社会の根幹をゆさぶる要求、最近は子供達への教育の一環として「食育」という言葉もあるそうですが、そうしたより高度な文化へと移行しつつあるのだな・・ということを最近は強く感じます。
愉しみの幅が広がった・・ということでしょうか。
おいしいものは高いもの!というロマンティックな時代は、バブルとともに消えてしまいました。
前回の日記にあげさせていただいた、「焼きなす」にしても、お値段にすれば、1本数十円のお料理ですが、夏のこの季節にいただくお料理としては、高価な割烹膳にも匹敵する、大変すぐれたお料理だと思います。
ようは、身の丈にあった愉しみ方を、大人がどれだけできるか。
自信をもって、背伸びも、卑下もせずに食べる、ということがとても大切な時代になってきたということでしょう。
・・前置きはこれくらいにして。
夏の愉しみ。
やっぱ、ビールでしょ、ビール!
・・わかる。
わかるんですけどね~・・・
さすがに十数年も、「ぷっは~♪」とやっていると、なにげに「う~ん・・今日ビールいいや・・なんか酒もいいや・・」と思ってしまう日が多くなってしまいました。
いかん!
いかんぞ!
というわけで、そんなときにはすぐさま「その道」の方に教えを乞うのが、愉しい人生を過ごすためのちょっとしたテクニックだと思っておりますので、さっそくくりだしたバーで、尋ねてみることにしました。
思い切って、いつもいきつけの店とは違う、他の店のバーテンさんです。
「なぁ。 「夏の飲み物」ってナニがいいと思う?」(←態度デカっ!)
「・・・ビール以外ですよね・・」
「そう。」
「○○さんなら、『ダイキリ』とか・・」
「やった。去年。『パパ・ドブレ』で。」
「・・むずかしいこといいますね・・」
「ブランデー・ソーダとか、らしくていいかなっておもってるんだけどさ・・。」
「あ!
ありますよ!
いいやつ。」
「ナニナニ?」
「『りんご・ブランデー』」
「『カルヴァドス』か!」
「そうで~す♪
ソーダで割るの、ボク大好きなんですよ。」
にゃ~るほど。
『カルヴァドス』は、フランス、ノルマンディー地方で有名な、リンゴからつくられるブランデーです。
ブランデーというお酒は、一昔前の指輪いっぱいしたおじさん、おばさん、おねえさんが、「別珍」のソファで「ふっふっふ」と微笑みながら「くーるくる」回して飲む、大変ブルジョアチックなお飲み物というイメージからもわかるとおり、「食後酒」として飲まれるのが一般的なお酒です。
『カルヴァドス』も、ブランデーですから「食後酒」としていただくのが一般的ではありますが、昔、バーの隣に座られた方から聞きかじった話によると、魚料理から肉料理へと移るタイミングで飲むカルヴァドスを「ノルマンディーの穴」と呼び、消化を助けるものとして食事中に飲むこともあるお酒なのだそうです。
とはいっても、しょせん「お酒」なのですから、おいしいと思うやり方で、自由に飲めばいいのだと思います。
ブランデーも、一昔前とはちがって、神棚にのせて手を打つようなお酒ではなく、ディスカウント酒店では、学生が家で毎日飲めるほどのお値段のものから、高級品まで、様々なものが手にはいるようになりました。
ソーダで割るのだって、アリです、アリ。
高級品じゃなくていいんですから。
夏の夜。
バー・カウンターで、日焼けした肌が汗ばむのを気にしながら、かすかなリンゴの香りを愉しみます。
「トニックウォーターの方がよかったですか?」
「いや。ソーダで平気。」
「夏にはいいでしょ?」
「うん。いいね~。」
いやいや、人生にはまだまだおもしろいことが、そこここにころがっているものだと感心しながら飲む、リンゴ・ブランデーのソーダ割り。
夏は、これから本番です。
夏、満喫してますか。
暑い時には炭酸モノがひときわおいしいよね~。
こないだラムネ飲んじゃった。(笑)
むか~し、クックはじめたころに、「匂い」の話、したじゃん?
匂いって、すごい昔のこと思い出すよな~・・って話。
夏になると、そこここに、「昔の匂い」がころがってるような気がする。
ムンとする雑草の匂いとか。
夕立の匂いとか。
ラムネの匂いも、ぐぐーっと、小学生の頃の夏休みの記憶にひきもどされるよね・・。
36歳(独身)の夏は、まだまだ元気なカクテルとともに過ごす夏でありました。
『カイピリーニャ』
「田舎娘」という名のカクテル。
芯の通った美しさ。
愛してます。
カイピリーニャ。