台風が来るとね
恋人が来るんです。
「いおちん、だいじょうぶかー」
と電話をかけてきて
「だいじょうぶー」と言ってるにも関わらず
「飛ばされてないか?」と言って家に来るのです。
恋人が家に到着するまでの30分余りの間に
夜食を用意するのです。
まずはお米を洗ってザルにあけて。
冷蔵庫の中を見渡し、味がぶつからないように
メニゥを考えて段取りするのに5分。
材料を切って、調味料も全て用意して
よーいドン!で調理するのです。
20分経った時点でご飯を炊き始め、
最後の仕上げの手前で火を止める。
洗面所の鏡で髪を整え、笑顔をつくって
だいたい30分。
「ピーンポーン♪」でモニターに恋人の顔が映る。
エレベーターで上がってくる時間ももどかしく
玄関を開けて待ってしまう。
エレベーターを降りた恋人に
「おつかれさま。」と言うと
「はい。おみやげ。」とアイスクリームを2つ
ワタクシに渡して玄関に入っていく背中を見てると
思わず抱きついてしまう。
「コラー ヽ(`Д´)ノ」といいつつ
くるりと向きを変えて正面で抱きしめてくれる
そんな恋人です。
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