晩白柚(ばんぺいゆ)ジャム
Description
熊本県八代地方特産の晩白柚は、その大きさと厚い皮が特長です。半透明な佐嚢を浮かべたほろ苦い大人の味のジャムになりました。
材料
(出来上がり 1800g)
1個(1.9kg)
砂糖
600g
作り方
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1
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晩白柚も最近は店頭でよく見られるようになりました。味は淡泊ですが、ほのかな苦みと独特の芳香を楽しめます。
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2
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黄色い表皮をピーラーなどで薄く削ぎ落とし、分厚い白皮にナイフで切れ目を入れ、手で剥く。
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3
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白皮は2cm程度の角に切り、房は種と実に分ける。実は半分程度(約400g)だけ軽くほぐし、残りは美味しく食べる。
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4
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白皮と袋(約800g)は、大きめの鍋に取り、出来るだけたくさんの水で、2回湯こぼしする。苦みを楽しむなら1回でもよい。
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5
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白皮が半透明になったら、ザルに取り、水に30分程度浸した後、ざるに打ち上げる(約1000g)。
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6
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白皮と袋の重さの約1.2~1.3倍程度の水(約1300cc)を加え、強火でぐつぐつ煮る。
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7
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白皮が少し崩れてきたら、種を加える。木ベラで白皮を潰しながら、十分白皮がくずれるまで強火で煮る。水が足りなければ足す。
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8
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白皮の形が崩れ、水分が少なくなれば、ザルで丁寧に漉して、ペクチン液(約1400g)を抽出し、これを鍋に受ける。
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10
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佐嚢の中の果汁がでるので、一時ゆるくなるが、ゆっくり煮詰める。ヘラが重くなったところで砂糖を3回に分けて加える。
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11
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砂糖を加えてから、5~10分、適度な堅さになれば出来上がり。透明感のある綺麗なジャムの中に、半透明の佐嚢が浮かべばOK。
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コツ・ポイント
晩白柚や文旦などをマーマレードにすると、表皮の部分が堅くてあまり美味しくできません。そこで、普通のマーマレードなら果汁を搾ったカスとして捨ててしまう佐嚢(さのう)を活しました。ぜひ一度作っていただき、佐嚢の不思議な食感を味わって下さい。
このレシピの生い立ち
熊本県に住んでいた頃、特産の晩白柚をたくさんいただきました。表皮を使ってマーマレードにしましたがあまり美味しくありませんでした。そこで表皮を使わないで、佐嚢(さのう)の透明感を活かしたジャムを作りました。
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