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毎夜、床下から妖怪らしき奇妙な声がする。床板を挟んで尋問を行うが、頑として正体を明かさない。困り果てた末に、お主はボタ餅かと問えば、然りと答える。たったそれだけの、そっけない噺。ボタ餅ながら人を食ったような憎めない奴。扨気になるのはその味…