薄力粉と強力粉の違い
薄力粉と強力粉ではグルテンの含有量が異なるため、強力粉はパン作りに、薄力粉はクッキー作りになど、使用用途に違いがあります。
グルテンとは弾力のもとのことです。小麦粉の特徴に、水を加えて練った時に弾力性や粘りが出ることがありますが、そのもとになっているのがグルテンというタンパク質で、その含有量で薄力粉と強力粉に分けられます。強力粉には多く、薄力粉には少ないため、強力粉は弾力が必要な場合に、薄力粉は弾力をほどよく抑えたい場合にと使い分けます。
薄力粉と強力粉は原料となる小麦の種類がそもそも違うため、粒の大きさや感触も異なります。強力粉はサラサラして手につきにくいため、生地が手や道具に付かないようにする打ち粉に向いています。薄力粉は粒のきめが細かいので、素材に粉を薄くまぶすムニエルなどに使われます。
比較項目 | 強力粉 | 薄力粉 |
---|---|---|
原料 | たんぱく質の多い硬質小麦 | たんぱく質の少ない軟質小麦 |
グルテンの量 | 多い | 少ない |
粒の細かさ | 粗い | 細かい |
適した料理 | パン、ピザ、麺、打ち粉 | お菓子、お好み焼き、てんぷらの衣、ムニエルにまぶす |
参考:ドール「ドールの食育活動 薄力粉と強力粉の使い分けは?」(https://www.dole.co.jp/5aday/about/column/column_046.html)