本みりん・みりん風調味料・みりんタイプ調味料の違いとは
風味に大きな違いはないですが、本みりんはアルコール分を含み、みりん風調味料はアルコール分を含まない、みりんタイプ調味料はアルコールを含むが塩が加えられているという点でそれぞれ調理効果が異なります。
アルコール分の違い
本みりん・みりんタイプ調味料にはアルコール分が含まれているため、魚や肉などの生臭みを消す、煮くずれを防ぐ、食材にうまみ成分をしっかり浸透させる効果などがあります。一方で、加熱しない料理(マリネ、ドレッシング、和え物)に使用する場合は、煮切ってアルコールを飛ばす必要があります。みりん風調味料はアルコール分がほぼ含まれていないので煮切る必要はありません。
原料と製造工程の違い
本みりんの原料はもち米、米麹、焼酎もくしは醸造アルコールで、じっくり熟成して作られます。この熟成の間に多種類の糖類やアミノ酸などのうまみ成分がつくり出されます。一方みりん風調味料は、水あめなどの糖類、米、米麹、うまみ調味料などをブレンドして作ります。
みりんタイプ調味料は加塩
みりんタイプ調味料は、本みりんと同じく醸造(発酵)調味料で、アルコール分を含有していますが、塩を加えて飲用できないようにしているため、酒類には含まれず酒税がかかりません。素材の臭い消しや味の浸透性を高めるなどアルコール分の効果がある一方で、塩分を含んでいるため、調理の際には注意が必要です。
本みりん・みりん風調味料・みりんタイプ調味料の比較
比較項目 | 本みりん | みりん風調味料 | みりんタイプ調味料 |
---|---|---|---|
アルコール度数 | 12.5%〜14.5% | 1%未満 | 8〜20% |
原材料 | もち米、米麹、醸造アルコールまたは焼酎 | 水あめ、調味料、酸味料など | 水あめ、米麹、食塩など |
利点 | 煮くずれを防ぐ、味がよく浸透する、上品でまろやかな甘みがある、コクと旨味が加わる | 煮切りの必要がない、価格が安い | アルコールによる調理効果がある、価格が安い |
参考:
宝酒造「本みりん百科」(http://www.takarashuzo.co.jp/cooking/honmirin/report/report01.html)
オエノングループ 「みりん・調味料についてのよくあるご質問」(http://www.oenon.jp/customer/faq/seasoning/)