集英社インターナショナルより、『何が食べたいの、日本人? 平成・令和食ブーム総ざらい』が2020年10月7日(水)に発売されました。
本書は、作家・生活史研究家の阿古真理さんによる、クックパッドニュースの連載「あの食トレンドを深掘り!」から生まれた1冊。90年代に流行した「ティラミス」、数年前に話題になった「おにぎらず」、直近では社会現象にもなった「タピオカ」など、平成から令和にかけて起きたさまざまなグルメブームを総ざらい!美味しい歴史と思い出を振りかえりながら独自の視点で語っていただきました。ぜひご覧になってみてくださいね。
目次より
第1章 情報化が進んだ30年
「Hanako族」の誕生/『dancyu』の成立/『料理の鉄人』革命/『夏子の酒』がもたらしたもの/「食べる通信」とは何か/レシピサービスの登場/『孤独のグルメ』の人気ぶり/「インスタ映え」が意味するものは?
第2章 グルメが定着していく時代
デパ地下ブーム/生春巻きが大人気/2度の韓国料理ブーム/「チキンライス」で思い浮かべるのは?/スパイスカレーの誕生/ゴーヤーが注目された理由/空弁の登場/赤身肉に注目/B級グルメの時代/なぜ唐揚げは愛されるのか?/どこの町にも大戸屋
第3章 スイーツ・パン・ドリンク
ティラミスブームとは?/マカロン好き/チョコミントはなぜブームになったのか?/ビーン・トゥ・バーの登場/再発見されるバウムクーヘン/アジアの中のかき氷/ 高級食パンはなぜ人気なのか?/スタバのある町/2度目のクラフトビールブーム/緑茶ドリンクの成立/タピオカ・フィーバー
第4章 時代を映す食文化
「平成米騒動」を振り返る/「英国一家」大人気/「フード左翼」とは誰か?/遺伝子組み換え食品の登場/スローフードブームがもたらしたもの/在来作物に光を当てる/アリス・ウォータースが始めたこと/食品ロス問題を考える/コロナ禍とベイキング
第5章 家庭料理の世界
子ども料理に注目/社会現象化した栗原はるみ/辰巳芳子が注目された理由/土鍋炊きご飯の人気/ル・クルーゼ好き世代/ 時短ブームの背景/ミールキットの誕生/今始まったわけじゃないつくりおきブーム
著者略歴
阿古真理(あこ まり)
1968年、兵庫県生まれ。作家、生活史研究家。神戸女学院大学卒業。食を中心に、食にまつわる生活、女性の生き方などの分野で執筆を行う。著書に『小林カツ代と栗原はるみ』『料理は女の義務ですか』『なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか』『昭和の洋食 平成のカフェ飯 家庭料理の80年』『昭和育ちのおいしい記憶』『パクチーとアジア飯』などがある。