生パン粉と乾燥パン粉の違いと使い分け

生パン粉と乾燥パン粉では、特にフライの衣として使う場合の仕上がりが異なるため、好みで使い分けます。

フライを作るときの使い分け

生パン粉で衣をつける

衣にボリュームが出るため、豪華な仕上がりになります。同じ海老でも、乾燥パン粉の衣で作ったエビフライより、生パン粉の衣で作ったエビフライのほうが大きく見えます。食感はサクッと軽やかに仕上がります。

衣に厚みが出る分、加熱に時間がかかる素材を揚げるときにも、素材に火が入るまで揚げたら衣に色がつきすぎてしまったということが少なくなります。

乾燥パン粉で衣をつける

乾燥パン粉は、粗め・中目・細目と粒度によって使い分けます。

一番粒の大きい粗めの乾燥パン粉は、生パン粉に近い使い方をします(ボリュームを出す、時間をかけて火を通す素材に使う)。

中目の乾燥パン粉は汎用性が高く、どんな素材にも使うことができます。

細目の乾燥パン粉は火の通りが早いため、小さく切ってある素材(串カツなど)や、すでに中身に火が入っているもの(コロッケなど)は、より早く揚がります。衣にあまり油を吸わせたくないときにも、細目の乾燥パン粉を使用します。

乾燥パン粉の揚げあがりは、カリッと香ばしい仕上がりです。

保存方法・保存期間の違い

生パン粉は日持ちがしないため、一度開封したら保存せずに使い切るか、冷凍保存します。冷凍保存した場合も早めに使い切ります。

乾燥パン粉は長期保存がきく食品です。開封後も常温で保存することができます。

監修:関岡弘美(料理研究家)