まぁ! のキッチン レシピエール
映画と小説と料理が大好きな「モノ書き、たまに主婦」の気ままなキッチンです。外食の ...

ドキュメンタリーはフィクション??

2010年8月5日 (木)
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ドキュメンタリー映画
『ザ・コーヴーTHE COVEー』
映画にあまり興味なくても、このタイトルを耳にした方は多いと思います。

この映画の上映反対運動の様子は、メディアでだいぶ取り上げられていましたが、私も長らくこの作品やそれにまつわる騒動について、考えていました。

日本の知られざるイルカ猟の実態を追ったドキュメンタリーなのですが、その描写を<反日>だと受け取った人々による上映の反対運動が起こり、いくつかの映画館、大学が上映を断念してきました。

それがどんな内容にせよ、上映の反対運動が起きることに対して、私はものすごく反発を感じてしまったのですが、上映解禁となり実際にこの映画を観た今では、何とも言えない複雑な気分です。

いろんなところで巻き起こっている議論でよく耳にするのが、「牛や豚を食べているくせに、イルカを捕らえて食する文化を否定できるのか」という反論。
でも、これはとても表層的な問題です。
なぜ、上映に激しく抵抗した人々がいたのか・・・
それは「ドキュメンタリー映画」が、文化的に根付いていないからなのかもしれません。

「ドキュメンタリー」=「ただひとつの真実」と捉えてしまう危険性。
特に、ドキュメンタリー映画がメジャーではない日本では、多くの観客がその作品の持つ力に意見を左右されてしまうような気がします。

でも、これは断言できることですが「ドキュメンタリー映画は、真実ではありません」。
もっと言ってしまえば「ドキュメンタリーはフィクションです」。

映っている映像は事実だとしても、それをカメラで切り取り、編集した時点で、制作者の都合や意図が入り込むことになります。
だから、それは「制作者の視点での真実」を伝えているのであって、裏返すと、第三者にとってはフィクションだと思うのです。

『ザ・コーヴ』を観て私が思ったことは、「あまりに一方的」だということ。それと同時に「構成がうまい」とも。

様々なところで評されている通り、ハリウッド映画さながらの運びで、ぐいぐいと観客たちを引っ張っていきます。
ドキュメンタリー映画にありがちな<退屈さ>はありません。
そして、前半でたっぷりとイルカのかわいさを見せておいて、ラストの悲劇の惨状となっているコーヴ(入り江)へとつなげます。
文字通り血の海となった入り江、もがくイルカたち、そのイルカをなおも、銛で刺し続ける恐ろしげな漁師たちの姿・・・。
日本でこんな残酷な漁が行われているのかと、あまりのショックさに呆然となります。

その映像に思わず涙した私ですが、それでも「腑に落ちない」部分は多々ありました。

ここに出てくる日本人の姿は、滑稽であるか、野蛮人であるか、そのどちらかに見えるように*演出*されています。
反論する日本人は、果敢に英語を駆使しますが、それは反論できるレベルの英語ではありません。
頻繁に口にしてしまう単語の誤用をカットせずに、そのまま作品に取り入れたりするのは、どう考えてもフェアではありません。
なぜ通訳を同行しなかったのか、そこに彼らの制作の姿勢が見えているような気がします。

また、撮影隊に対して、汚い言葉で声を荒げて追いだそうとする漁師の姿は、考えてみれば当然の行動です。
自分たちのテリトリーに勝手に侵入してきて、お願いしても出ていかずにカメラを回しまくる外国人。
よく考えてみれば、ルールを犯しているのは彼らの方なのに、作品の中では、ヒーローとして描かれています。

この他にも、ここはどうなの?という点が多々・・・・・・。

そして、この作品、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞しています。
賞というのは、独自の基準があるので、あえて批判はしませんが、同じく長編ドキュメンタリー賞にノミネートされていた『ビルマVJー消された革命ー』を観て、この作品よりも『ザ・コーヴ』が高い評価を得たのは個人的にとても残念な気がします。

『ビルマVJ』にも、日本人が深く関わってきます。
ニュースでも大きく伝えられた「日本人ジャーナリスト射殺」の瞬間も、作品の中に収められています。

もし機会があったら、エンターテイメント性に富んだ『ザ・コーヴ』と地味で生々しい『ビルマVJ』、両方を見比べると、ドキュメンタリー映画ってこうやって作られているのかと、何か発見があるかもしれません。

あ〜、ごめんなさい。
すごく長くなってしまいました。
何だか堅苦しい日記になってしまったので、最後にちょっとクック的なことを☆(って、まだ書く気??・・・笑)

先月、実は初めてクックのお友達とお会いする機会がありました✿

シカゴ在住のワッキーさん。
「2年ぶりに一時帰国するので会いませんか」とお誘いいただき、「ひゃ〜、いいんですか〜?!貴重な日本での時間なのに・・・」と恐縮しながらも、楽しみに出掛けていきました。

どんな方なんだろう〜とドキドキ( *´艸`)で、ご対面。
ワッキーさんは、私の想像していたイメージ(きれいなお姉さま♡)が見事的中だったのですが・・・
ワッキーさんの私を見た第一声は「えー、日記の写真とちが〜う!」でした。
「え〜!そう???」と私。自分では全然わかりませんが、どうやら実物と写真では、私は違うようです^^

場所は有楽町のタイ料理のお店にしました。
ワッキーさんに「(久しぶりの日本なので)居酒屋系がいいですか?」と訊いたら、意外にもアジア系のリクエスト。
ということで、行きつけの「コカレストラン」に決定♪
でも、食べることより、話に夢中・・・♫♪♬

ワッキーさんは、3人のお子さまたちを関西のご実家に預けての上京。そして、アーティストのご友人も連れてきて紹介してくれました。
私の方は、だんなさまもくっついてきたので、何だか面白い会。
それにしても、うちのだんなさん、気分良く楽しげに話していました・・・。
実は、彼、ワッキーさんのような「お姉さま」が大好き。
ワッキーさんに「ちゃん」付けで呼ばれたりして、かなりのご機嫌さんでした〜笑
しかも、ワッキーさんとのご縁は、実はだんなさんがきっかけだったのです。(2009.8.17日記参照☆)

初めて会っても、クックで会話しているだけで、いきなり打ち解けられるのは、本当に不思議でした。
私もシカゴへ遊びに行けたらいいな♪

引用レシピ

野菜のカレーマヨネーズ焼き

by ワッキーウッキー
オーブンで焼いた 熱々を頂いてください。
材料: ブロッコリー、カリフラワー、マヨネーズ、カレー粉、粉チーズ

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