久々に、ユダヤ教のお祭りについて。
2004年3月5日
(金)
明日土曜日の夕刻から日曜、月曜は、イスラエルでは「プーリム」というお祭りを祝います。プーリムは私の大好きなお祭りの一つで、何をするのかを簡単に言うと、「仮装をして、酔っ払って、楽しく過ごす」。って、なんかちょっと語弊がありそうな感じの表現だけれど、まあ、表面だけ見るとこんな感じ。
このお祭りは旧約聖書のエステル記に起源が書かれています。「エステルという、ユダヤ女性の美しい孤児が、その知恵と勇気でユダヤ民族を敵の手から救った」ことを祝うのです。とはいえ、私がエステル記を読んでみたら、エステルの叔父さんのモルデハイも結構誇り高くがんばってるけどなあ…という気持ちになりました。
これは紀元前700年(頃だったかな?)のペルシャ(今のイラン)における出来事として書かれています。エステルは、その時の王様アハシュエロスにお妃様として選ばれ、宮殿に住んでいました。そこで現れるのが王の側近ハマン。ハマンは、彼に対して媚びへつらわないエステルの叔父モルデハイを嫌い、ユダヤ人を滅ぼそうと計画し、プル(くじ)を投げてユダヤ人を殺戮する日を決めていました。それを知ったエステルとモルデハイが知恵をつかい、また以前モルデハイが王の暗殺計画を防いでいたという事実などもあって、結局はハマンが王に殺されてしまい、ユダヤ人は殺戮を逃れることができたのです。
それで、このお祭りはハマンが投げていたくじ、「プル」の複数形を取って「プーリム」と呼ばれ、「ハマンの耳」という名のクッキーを食べ、ユダヤ人絶滅が失敗に終わったということを、「自分が誰だかわからなくなるまで」喜ぶため仮装をし、ぶどう酒を飲んで楽しむということになりました。
こんなお祭りが紀元前から今まで続いているんでしょうかねえ。紀元前の昔のことはわかりませんが、現在のイスラエルでは確かに祝われています。そして「ユダヤ人が楽しまなくてはならない」お祭りですから、なんと、この日に前後して、過激派パレスチナ人による、ユダヤ人を標的としたテロが、毎年のように計画されるのです。そして、悲しいことに成功してしまうこともある。
まあ、あまり入り組んだ政治の話をここで長々と書くつもりはないので、ここまでにしますが、今年もこの週末はすでに「厳戒態勢」がしかれています。昨日はテルアビブにテロリストが侵入したとのニュースもあり、仕事帰り、久々に恐い気持ちを味わいました。
せっかくお料理サイトのクックパッドなんだから、「ハマンの耳」クッキーのつくり方でも関連レシピとして載せればいいのに、う、う、作ったことないわ。
ふがいない私。残念。
このお祭りは旧約聖書のエステル記に起源が書かれています。「エステルという、ユダヤ女性の美しい孤児が、その知恵と勇気でユダヤ民族を敵の手から救った」ことを祝うのです。とはいえ、私がエステル記を読んでみたら、エステルの叔父さんのモルデハイも結構誇り高くがんばってるけどなあ…という気持ちになりました。
これは紀元前700年(頃だったかな?)のペルシャ(今のイラン)における出来事として書かれています。エステルは、その時の王様アハシュエロスにお妃様として選ばれ、宮殿に住んでいました。そこで現れるのが王の側近ハマン。ハマンは、彼に対して媚びへつらわないエステルの叔父モルデハイを嫌い、ユダヤ人を滅ぼそうと計画し、プル(くじ)を投げてユダヤ人を殺戮する日を決めていました。それを知ったエステルとモルデハイが知恵をつかい、また以前モルデハイが王の暗殺計画を防いでいたという事実などもあって、結局はハマンが王に殺されてしまい、ユダヤ人は殺戮を逃れることができたのです。
それで、このお祭りはハマンが投げていたくじ、「プル」の複数形を取って「プーリム」と呼ばれ、「ハマンの耳」という名のクッキーを食べ、ユダヤ人絶滅が失敗に終わったということを、「自分が誰だかわからなくなるまで」喜ぶため仮装をし、ぶどう酒を飲んで楽しむということになりました。
こんなお祭りが紀元前から今まで続いているんでしょうかねえ。紀元前の昔のことはわかりませんが、現在のイスラエルでは確かに祝われています。そして「ユダヤ人が楽しまなくてはならない」お祭りですから、なんと、この日に前後して、過激派パレスチナ人による、ユダヤ人を標的としたテロが、毎年のように計画されるのです。そして、悲しいことに成功してしまうこともある。
まあ、あまり入り組んだ政治の話をここで長々と書くつもりはないので、ここまでにしますが、今年もこの週末はすでに「厳戒態勢」がしかれています。昨日はテルアビブにテロリストが侵入したとのニュースもあり、仕事帰り、久々に恐い気持ちを味わいました。
せっかくお料理サイトのクックパッドなんだから、「ハマンの耳」クッキーのつくり方でも関連レシピとして載せればいいのに、う、う、作ったことないわ。
ふがいない私。残念。

プーリムの話、初めて聞きました。
小さい頃、聖書を勉強したので、エステルの話は知ってたけど、昔から受け継がれているお祭りがあるなんて知りませんでした。すごいですよね~。
聖書を実感できるというか。
日本だと聖書は信じる話で、どこか非現実的な感じ。
アメリカに来てから、実際にイスラエル人に会ったり、いろいろ聞いて実感できるようになってきました。
きっとハダルさんはもっとでしょうね~。
ところで日記にも書いたのですが、3月11日の木曜日は、”2匹の魚と5つのパンの日
”だったりします?
ジューイッシュ系スーパーで金魚を2匹もらったので、気になっています。
ただのサービスだったのかな~(笑)