毎年フランスかアメリカどちらかに行って製菓用器具・材料を調達すること、ネットで海 ...

NY Gourmet Exploration⑤あまりにも感動したチーズケーキ!

2005年3月10日 (木)
初めて濃厚なアメリカン・チーズケーキを食べたのは、大学時代に訪れたBeverly Hillsの『The Cheesecake Factory』であった。当時は今ほど手広くチェーン展開しておらず、こことMarina del Rayぐらいにしかなかったように思う。ショウケースに並んでいるチーズケーキのあのボリューム、特にケーキの高さには驚愕した!オーダーして出てきた1ピースのチーズケーキには、ゲンコツ大のホイップクリームが2山とたっぷりのチョコ・ファッジ、そして真っ赤なチェリーが乗っていた。もちろんデビュー戦は全部平らげることが出来なかったが、何回目かにはペロリと完食出来るようにまでなったのだから、私という人間は恐ろしい!
アメリカはもう10何回と訪れている私であるが、NYで本場のNYチーズケーキを食べたことだけはなかった。そして今回NY訪問5回目にして、遂に食べることが出来た!
まずは、お約束の『Junior's』。Brooklynの本店に行くことは出来なかったが、Grand Central StationのB1のフードコートでプレーンのミニ・サイズを購入し、その場で食べた。ここのチーズケーキに関しては賛否両論あるが、私は一口で虜になった。覚悟を決めて食べたわりには口溶けがよく、あっという間に平らげてしまった。
他にもSohoの『Eileen's Special Cheesecake』、Upper Eastにある『Martha France's Cheesecake』なども試した。美味しいけど、そろそろこの濃厚タイプには疲れたかな…。
で、もうこれで打ち止めにしよう、どうせ行ったところで似たり寄ったりなんだろうし…と何も期待を持たずに、日本に帰る前の日に行ったのが、East Villageにある『Veniero's』だった。"オススメはリコッタチーズのケーキ"とあった。「スフォリアテッレ(貝の形のクリーム・パイ)も美味しいわよ」…とプリシラ先生も言ってたっけ。着いたVeniero'sは、創業1894年という老舗中の老舗!他のイタリア系ペイストリー・ショップと同じく、どこか古びた感じのお店だった。並んでいるお菓子も、見た目では美味しさが伝わってこなかった。カフェの客は私だけ。で、イタリアン・チーズケーキ(これがリコッタチーズのケーキだった)とスフォリアテッレをオーダー。リコッタ・チーズケーキは自分でも何回か作ったことがあるけれど、どうも"ダイエット志向"が全面に出ているような気がして、好きになれなかった。
が、しかし…
『お、美味しい~~~~~!』
ここのリコッタ・チーズケーキは、今までの偏見と先入観を覆すほどの美味しさだった!他の濃厚なNYチーズケーキとは対照的に軽くて、でも全然淡白ではない。ちょっとカスタード・クリームっぽいようなeggyな味わい!
あまりに美味しかったものだから、店員のオジサンにその感動を伝えた。そうしたら、「ほら、あそこに座っているおじいさんがこれを作ったシェフだよ。」と教えてくれた。私はそのシェフのところへ行き、こう言った。「本当に美味しいチーズケーキでした。正直なところ、今までリコッタチーズ・ケーキは美味しいと思ったことがなかったんですが、あなたのこのケーキで考えが変わりました!無理を承知でお願いがあるのですが、是非ともレシピを教えていただけませんか?」
いや、本当に無理だと思った。すると、「いいよ。教えよう。なあに、すっごく簡単さ!」と、サラッと教えてくれたのである!イタリア語アクセントが混じった英語だったので聞き取りにくかったが、こういうときの集中力は、まさに"火事場のバカ力"である!

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