1.
■使用材料■
乾燥おから:みすず、グルテン粉&大豆粉:パイオニア企画、小麦ふすま(微粉焙煎タイプ):ユウテック
2.
オオバコ粉末:井藤漢方、インスタントドライイースト:赤サフ
3.
■使用家電■
ニーダー:テスコムステックブレンダーTHM510、オーブン:東芝石釜ドームER-LD330
4.
■食パン型■
レシピで使用したのはアルタイト製一斤型。一斤でも容積差があるのでご注意下さい(手順67~70参照)。
5.
■材料を用意■
卵黄(卵)とバターを常温に戻す。バターはレンジ100wで1分半の加熱でもOK
6.
生おからはそのまま使用。乾燥おからはパッケージ記載通りおからに戻す。今回、乾燥10gに水50gを加えて60gに。
7.
材料①をボールに入れ、だまを取りながら混ぜて、パンミックス粉155gとする。
8.
続いて、材料②をボールに加え、よく混ぜ合わせる(今回、エリスリトールは砂糖3倍の甘さのタイプ使用のため5g)
9.
別のボールに卵黄以外の材料③と手順6のおからを混ぜる。
10.
続いて卵黄を加えておから液とする。total250gにした時、春なら48~50℃が目安(捏ね上げ生地が35℃になる様)。
11.
*生おからは乾燥おからをもどしたおからより水分量が多いと推測されます。生おから使用の場合は手順10で水分量を調節下さい。
12.
*おからは美容効果を期待の意味もありますが、容積を増やし全体の糖質を抑える目的で使用。
13.
*オオバコはグルテン粉を使いすぎずに膨らませる為(グルテンを補う為)、また加水率を高め、より低糖質にするために。
14.
*生地の扱いに慣れない初めは、インスタントドライイーストを4gに増量した方が良いかもしれません。
15.
*日本酒はパンらしい風味に乏しい糖質制限パンに香りを足す目的で。また、使うと生地が膨らみ易くなる様に感じます。
16.
*生地温度が低くならないよう手順5と10が材料を用意する段階でのポイントです。粉類を冷蔵保存している場合も温度に注意。
17.
*手順9~10:私は常温のおから+酒+沸騰させた熱湯で200gにし、卵黄を混ぜた後で水と湯で温度・量を調節しています。
18.
■粉と液を合わせる■
手順8のボールにおから液を一気に入れる。へらで切る様にして混ぜて、全体に液をなじませる。
19.
■へらでの捏ね■
ボールを回しながら生地を下から持ち上げる様にして、へらで50回程捏ねる。
20.
へらが重くなり生地がまとまったら窪みをつけ、材料④を入れる。バターを練り込むイメージで今度はへらで50回程捏ねる。
21.
*最少計量1gのスケーラーなら塩0.5gは1gを計量し半分に。
*イーストの働きを邪魔しないよう材料④は後から加えます。
22.
*生地が重たいので、へら捏ねは結構力がいります。ボールを床に置いて座って捏ねると力が入りやすいです。
23.
*木へらなどよりプラスチックのへらが作業し易いです。変形・破損も考えられるので専用のへらを用意される事をお勧めします。
24.
*今回使用のニーダー(生地捏ね機)は稼働時間が2分です。私はボールでへら捏ねをしますが・・・
25.
他社の長時間稼働可ニーダーを使う場合は捏ね時間を長くすれば良いと思われます。取扱説明書に応じて行って下さい。
26.
■ニーダーでの捏ね■
生地をニーダーに入れ・・・
28.
壁や羽根の上、底に付いた生地をへらでまとめる。
29.
手順27~28を2度行う(1分×2回=合計2分)。生地が艶っぽくなれば捏ねは終わり。
30.
*この生地は小麦粉使用のものよりかたいので、ニーダーが左右に揺れ、大きな音が出ますのでご注意下さい。
31.
■まとめる■
少量の油(オリーブ油など)をまとめる時と成形時に手粉代わりに使う。台に薄く油を塗り、生地を移動させる。
32.
手にも油を付け、生地を一塊にする。捏ねずに1つに丸めるイメージで。時間はかけず、1分程でOK(捏ねすぎないように)
33.
出来上がった生地は約430g。捏ね上がりの生地中心部分は、一般的なパン生地より高い35℃が目安。
34.
グルテンチェック:色がついている事から、一般的なパン生地の様に指紋は透けて見えませんが、それに近い伸びがあればOK
35.
*へら捏ねの後、ニーダーで2分捏ねても生地は一塊にならないので、最後に生地を一塊にまとめます。
36.
*生地はへらでの捏ねとニーダーでの捏ねで十分です。手捏ねをしすぎると過発酵になったり、生地温度が下がる原因になります。
37.
*扱い始めはべたついて作業し難い為、少量の油を使って扱い易くします。
38.
■分割■
生地を2分割する。滑らかな面を伸ばし断面を包み、表面に張りを持たせる。綴じ目を下にして丸める。
39.
■成形■
丸めた生地の中央に掌をのせ、型の長さに合わせて棒状に生地を伸ばす。
40.
必要であれば型の内側に油を薄く塗り、生地を型に並べ入れる。
41.
*ベンチタイムをとると生地が膨らみにくくなるので、レシピでは分割後すぐ成形します。
42.
*成形時、生地が扱い難い場合も油を手粉代わりに使用。捏ねが十分ならば生地をまとめる~成形に使う油は少量1g位です。
43.
*この生地は一般的な食パン成形「麺棒で伸ばしてたたんで」とすると膨らみが悪くなります。簡単に棒状に成形すればOKです。
44.
■発酵■
多めに霧吹き後、ラップをかける(オーブンの窓から発酵具合が見えるように。蓋でも可)。
45.
オーブンレンジの発酵機能を使い、40℃で約50分、生地を発酵させる。(一般的なパン作りより発酵温度はやや高め)。
46.
生地が型の高さの9割位まで膨めば発酵終了。発酵途中での霧吹きは発酵速度を遅くするので(生地温度が下がるので)厳禁です。
47.
発酵後、画像のように空気を含んでいる部分が目で確認できたら、爪楊枝でそっと刺して空気を抜く。
48.
■焼成の準備・焼成■
型に蓋をしたらオーブン(あれば下段)に戻す。庫内に入れたまま、180℃に予熱をスタートする。
49.
オーブンの予熱が終わったら、180℃で30分焼く。
50.
*予熱時に生地温度が下がらないよう庫内に入れます。我が家のオーブンの予熱時間は6分ですので手順48~49は合計36分。
51.
■仕上げ■
時間がきたら蓋を取る。布巾などの上に、型ごと数回高い位置から落として水分・熱を逃がす。
52.
その後、型底を手前に小刻みに型を動かしてケーキクーラー上に取り出す。パンを焼成時の状態に立て直す。この時、約390g
53.
ケーキクーラーで約1時間冷ましてほぼ熱が取れたら、上部に若干の凹みあり。ケービング(側面の腰折れ)がなければ・・・
54.
パンを反対にし(焼成時に上だった面を下にし)、保存するキッチン袋に入れる。この時、袋は開けたままの状態にする。
55.
手順54の状態で熱を取ったら(私は30分~1時間)袋を閉じ、方向は変えずにパンの味が落ち着く翌日まで待つ。
56.
翌日、元の状態に戻す。重力で上部の凹みは若干解消。この時、約375g
57.
好みの厚さに切り分けてお召し上がり下さい。一般的なパン同様、ラップで包んで冷凍保存できます。
58.
切り分けた後は手順56の状態で保存する方が形くずれしにくいです。
59.
*手順51~52は手早く・しっかりするのが形良く仕上げるポイント。
60.
*一般的な食パンもそうですが、ケービングなしなら上部の多少の凹みは問題ない様です(水分量・容積・焼成問題なし)。
61.
*手順53の様な仕上がりであれば気にしないくていいようなのですが、私は手順54~55をしてできるだけ凹みを戻しています。
62.
*焼き立て~粗熱が取れた状態で食べるとオオバコなどの影響で湿っぽく感じます。味も落ち着く翌日以降が食べ頃です。
63.
*レシピは小麦粉で作ったパンより気泡粗め。ふすま風味の素朴な食パンですが、苦手な方もおられると思います。
64.
*軽くトーストするとクセを感じにくくなるようです。ただ、焼きすぎるとぱさつくので注意して下さい。
65.
■パンの捏ね方■
*生地温度が下がり過ぎたり、機械のように上手く捏ねられず・・・手捏ねではいい生地はできませんでした。
66.
*HBを持っていないので試していませんが、使うとするならば生地作り・発酵方法・焼成に一工夫必要だと思われます。
67.
■型容積・型(生地)比容積・生地の特徴について■
型容積は型に水を入れて計量or型の長さから計算して求める事ができます。
68.
後者の計算式は(上横+下横)/2×(上縦+下縦)/2×高さ=容積㎤になります(長さは全て内側)。
69.
今回使用したのは上横12×縦13、下横11×縦12、高さ12.5cm(全て内側)の一斤型なので・・・
70.
手順69を68の計算式に当てはめると、(12+11)/2×(13+12)/2×12.5=1796.9㎤と求められます。
71.
型の容積÷生地の重さが型(生地)比容積です。このレシピの場合、手順33の重さを当てはめると4.18ということに。
72.
この数値が高いと軽いパンですが、レシピの場合おからやオオバコなど使用しているため単純にはあてはまらないと思います。
73.
また、小麦粉使用の角食パンは焼成率(焼く事で失う水分)が約10%ですが、このパンのそれは約9%になります。
74.
もし焼き上がり後ケービングして焼成率が低い場合は、オーブンの焼成時間を調節して下さい。
75.
■生地をアレンジ■
[山型パンに]
蓋をせずに、少し型から出るまで角食パンの発酵時間+5~10分。焼成方法は同じ。
76.
[ミニ食パンに]
8×17×高さ6cm(全て上部内側)のパウンド型で。手順34まで同じ。生地を4分割し型に入れる。
77.
霧吹き後、オーブン機能を使い、40℃で型から少し生地が出るまで発酵させる(約40分)。
78.
上記食パンと同様に予熱段階から入れる。焼成はオーブン180℃で25分が目安。一斤型で焼くより柔らか目でふっくら。
79.
このサイズは使い方色々。 サンドイッチにすると小さくて可愛いかったです。
80.
[丸パンに]
手順34まで同じ。生地を8分割し、丸く成形。クッキングシートを敷いた天板に並べる。
81.
霧吹きし、オーブン機能を使い、40℃でおよそ1.3~1.4倍の大きさになるまで発酵させる(約40分)。
82.
予熱時はオーブンから出す。焼成は170℃で14分が目安。出来上がりは1個あたり約45g、直径7cm×高さ6cmに。
83.
かためクラストにふっくらクラム。高さもあるのでハンバーガーのバンズに◎焼成率が高い分、作った当日でも美味でした。
84.
[テーブルパンに]
丸パン生地を伸ばして結ぶイメージで成形したもの。丸パンよりもっちり食感。
85.
■参考までに■
使った材料や手順に書ききれなかった事を2014年3月10日の日記/普通の日記で補足しました。
86.
■追記■
2014年6月、レシピ分量・手順を見直ししました。6月17日の日記/普通の日記で補足しています。
87.
■糖質制限 おから入り食パンレシピ■
*レシピID :2533101
*レシピID : 2632370