ようやくリンゴのオイシイ季節になってきました!コーカサス地方にリンゴが生まれたのはざっと四千年前。日本には明治五年にアメリカから伝えられました。
1.
「つがる」は初秋に出回ります。一九三〇年に青森県で「ゴールデンデリシャス」の選抜育成によって生まれました。緑色の皮に紅をひと刷けしたようなすがすがしいしま模様があり、果汁が多く、爽やかな酸味と強い甘味のハーモニーが特長です。
2.
「紅玉」はアメリカから明治初年に導入され「国光」とともに、二大品種になりました。十月から十一月が最盛期で他品種より少しすっぱい。だが、色つや形、肉質も良く、食味もバランスがよい。皮をむいても変色しにくく、調理加工に適している。
3.
「ジョナゴールド」は「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」の交配から生まれたアメリカ生まれのリンゴで、一九七〇年に秋田の果樹試験場が導入した。「ゴールデンデリシャス」の上品な食味と「紅玉」の酸味がマッチした濃厚な味のリンゴです。
4.
「千秋」は「東光」に「ふじ」を交配した秋田県生まれのリンゴで、一九八〇年に秋田の「秋」に長久の意味の「千」冠して命名された。果肉のしまったリンゴ。中秋の名月のころにピークになる。
5.
「ふじ」は日本生まれで「国光」に「デリシャス」を交配した。日本のリンゴの生産量の半分以上を占め、世界各地のリンゴ生産国に普及しており、日本を代表する、世界的な品種である。歯ごたえ良く、果汁も豊富で人気もナンバーワン!
6.
リンゴは六月ころ袋掛けをして病害虫を防いだり着色を良くします。しかし、無袋(むたい)と言う方法で袋掛けをせずに太陽の恵みをいっぱいに育てたリンゴを「サン○○」とよびます。
※写真は「サンふじ」
7.
「陸奥」は一九三〇年に青森県で「ゴールデンデリシャス」に「印度リンゴ」を交配して一九四八年に命名された。果肉が緻密で特有の香を持ちつ。収穫直後より貯蔵した一月ころの方がオイシイ。英国の品評会でキング・オブ・アップルと評された。
8.
「陸奥」を無袋にした「サン陸奥」は青リンゴになる。ヨーロッパでの「陸奥」は無袋のため、全部が青リンゴである?
9.
「北斗」は「ふじ」と「陸奥」を交配した。爽やかでコクのある味わいと高糖度、で酸味が少なく、完熟すると蜜入りになりやすい。「ふじ」より収穫が二週間ほど早い。
10.
「王林」は福島県で一九三八に「ゴールデンデリシャス」と「印度リンゴ」を交配して選抜し、十四年後に『理想としていたリンゴの王様』ということで命名された。薄緑で独特の歯ざわりと芳香で晩成種の代表。
11.
「世界一」は青森県で「デリシャス」と「ゴールデンデリシャス」を交配した、超大果品種。重量五百グラム超で一キログラムを超える物もある。果形は円錐状で果肉はやや硬く、適度な果汁と香りがある。
12.
「金星」は一九五四年に弘前市で「国光」と「ゴールデンデリシャス」を交配して育成された。鮮やかな黄金色で酸味が少なく味は濃厚で甘味が強い。贈答用として使われる。
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