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その昔、昭和と呼ばれていた時代、高速道路のパーキングエリアなどには軽食の自販機が置かれておりました。
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うどんや蕎麦、ラーメンやホットサンドなどもあったような記憶があります。
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その中で独自の輝きを放っていたのがコレ、グーテンバーガーです。
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自販機の中で電子レンジ過熱しているようですが、もう出来立ては異様に熱いです
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箱に入って出てくるので安心ですが、郷ひろみだったら燃えてるんだろうかと絶対に頭を抱えて悩んでます。
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実際そんなに美味しい物でもなく、どちらかというと美味しくない部類に入りますが、何故か食べたくなるのが不思議でした。
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食べたくなって、美味しくないよなと思って食べ、やっぱり美味しくなかったと再確認し納得したものです。
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グーテンバーガーはマルシンの子会社であるマルシンマックが製造していましたが、2002年に目出度く撤退しました。
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さてグーテンバーガーですが、ネットを徘徊していると懐かしい箱の画像がヒットしました。
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これは作るしかないという天からの啓示です、神の御告げです、稲荷はお揚げです。
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早速スーパーへスーパースピードで急行してバンズを手に入れます。
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ハンバーグは親会社であるマルシンフーズ、昭和な往年の少年少女みんな大好きマルシンハンバーグをチョイスしました。
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会計を済ませスーパースピードで帰宅すると最初に行うのは箱作りです。
箱に入っていなければグーテンバーガーではありません。
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早速画像を原寸大に拡大しプリントアウト、箱を組み立てます。
単なるヒマ人ですね。
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バンズの内側にケチャップを塗り、焼けたマルシンハンバーグをバンズとドッキングさせます。
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普通のハンバーガーはこの時点で完成ですが、グーテンバーガーは更にラップで包んでレンジでチンという余計な一手間をかけます。
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今の状態の方が絶対に美味しいと思いつつ、電子レンジに入れて扉を閉め加熱を開始します。
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電子レンジに格納されたグーテンバーガーへ、マイクロウェーブが照射されて全体を温めていきます。
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加熱終了の合図でグーテンバーガーをレンジから取り出しますが、やっぱり熱くて持てません。
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ヒラヒラはみ出しているラップを器用に持ってレンジから取り出します。
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更にグシャグシャしたオーブンシートに包んで箱に納めれば、グーテンバーガーは完成となります。
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ちなみに箱へ納めてレンチンしないのは、紙がコピー用紙なので蒸気でふやけるからです。
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見た目がグーテンらしくバンズがシオシオで最悪なビジュアルです。
食べてみても、やっぱり美味しくありませんでした。
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山パンのハンバーガーをレンチンすればいいじゃん、というもっともな御意見は有難く無視しますね。