日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部
日本ではコーヒーの影に隠れて目立たない存在である「紅茶」。でも、実は「紅茶」は、世界で一番飲まれている飲み物だというのをご存知ですか? 3月26日のNHKの情報番組「あさイチ」では、「紅茶」を大特集。意外に知らない美味しい「紅茶」の淹れ方から、「紅茶」の持つ驚きのパワーまで、「紅茶」の魅力をたっぷりとレポートしたいと思います。
まずは紅茶の美味しい淹れ方からご紹介しましょう。番組では視聴者にいつもどおり紅茶を淹れてもらって飲み、その後に達人の技を使って淹れ直した「紅茶」を改めて飲むという展開だったのですが、紅茶を飲んだ家族の反応から劇的に美味しくなったのがわかります。これだけ反応が違うのだからさぞかし特別な方法を使ったのでは?と思うでしょうが、すごく簡単な方法でビックリ。それはどんな方法かと言えば、以下の3ポイントを守るだけ。
①水道水を ②やかんで沸かし、沸騰直前の95度で止め ③3分間蒸らす
そんな簡単なことに気をつけるだけで、なぜお茶が美味しくなるのでしょうか?
番組ではお湯の温度によって、紅茶の美味しさが変わってくることを、科学的に説明してくれました。それによると、美味しさの違いはジャンピングという現象にあることがわかったそう。
沸騰した100度のお湯で紅茶を入れると、茶葉がすぐにポットの底に沈んでしまいます。一方で95度のお湯ではほとんどの茶葉がいったん表面に浮かぶのですが、その後ポットの中でぐるぐる回り始めます。それが「ジャンピング現象」。
茶葉がポットの中で動き回る過程でポリフェノールなどの香りや味の成分がバランスよく溶け出して、美味しい紅茶になるのだとか。
紅茶を淹れるとき、わざわざペットボトルの水を使っているという人もいるかもしれません。でも、今紹介したように紅茶を淹れるときに使うのは、水道水がベスト。
それはなぜかと言えば、ジャンピングを引き起こすときに必要な酸素に関係しているんです。ペットボトルの水に比べて水道水は、火にかける前の酸素濃度が高いから。沸かしたときにも酸素がたくさん残っている可能性が高いため、ジャンピング現象が起きやすくなり、結果的に美味しくなるのだそう。
ペットボトルの水を使う場合は、最初口をあけたら10分の1ぐらい別の容器に移して隙間を開け、よく振っておくこと。それによって酸素がたっぷり含まれて、美味しさがアップするそうです。
これまでは適当にお湯を沸かして紅茶を淹れていたという人も、これからは沸騰する直前で止めるのをお忘れなく。温度計がないときは泡と音に注目。95度になると突然泡が増えるだけでなく、「ゴボゴボ」と音も大きくなるそうです。これなら特別な道具もいらないので簡単。ぜひ覚えておいてくださいね。
ところで、紅茶の持つパワーも見逃せませんよね。番組では、紅茶にあるパワーがあることも紹介していました。そのパワーとは、なんと「会話を促す力」。健康にいいというならわかるけど会話って?と思った方もいらっしゃると思いますが、ここ最近の研究では「紅茶」の成分が脳の血流を活性化し、会話力やコミュニケーション能力を高める効果があるというのがわかってきたというから驚きです。
女性なら、お友達とカフェに行ってお茶を飲みながらおしゃべりをすることも多いはず。おしゃべりをするときに「紅茶」をセレクトするのは、実はすごく利にかなっているんですね。
紅茶そのものを味わって飲むのもいいし、紅茶を使ったスイーツや料理を味わっていただくのも脳の活性化にお役立ち。クックパッドにもステキな紅茶のレシピがあったので、いくつかご紹介しますね。
美味しい「紅茶」を飲むひとときは、まさに忙しい日常の清涼剤。ぜひ「紅茶」レシピをお供に、そんなホッとできる時間を作ってくださいね。(TEXT: 黒沢るか/ライツ)
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