長らく保存食や非常食としてのイメージが強かった缶詰が、使い勝手が良く、健康や美容にも効果のある食材として、注目された2013年。缶詰バーや高級缶詰、ご当地缶詰なども続々と登場し、このブーム2014年もまだまだ続いていきそうです。そんな缶詰の魅力を最大限に活用したアイデアレシピの数々をご紹介します。
ブームの発端は、「安くて、美味しすぎる」と評判を呼んだ「いなばのタイカレー缶」のよう。本格的なタイカレーが100円と手頃な値段で楽しめることや、グリーンカレー、レッドカレーなど全7種と豊富なラインナップがウケています。インターネットやテレビ、雑誌で注目され、今年7月には同商品を使った113種のメニューを載せたレシピ本も出版。また「サバ缶」がダイエットや美肌に効果アリと流行に敏感な女性の間でブームとなりましたね。
缶詰がなぜ、ここまでブームになったのか?そのワケと缶詰の魅力をもう少し詳しく分析してみましょう。
缶を開けて、そのまま食べるもよし、少し手間をかけてアレンジするもよし。缶詰は、使い勝手が良いのが特長です。また、魚介系やお肉系の缶詰の汁が、料理に深みを加えるダシになるという嬉しいポイントも。これからの年末の慌ただしい時期にもぴったりですね。
缶詰は真空状態で加熱殺菌することにより、家庭の調理よりも多くの栄養分が含まれることが、さまざまな研究から明らかになっています。また、魚の缶詰の場合、骨まで柔らかくなっており、カルシウムを摂りやすいのもうれしいところ。さらに、青魚に多く含まれるEPAやDPAといった栄養素が美肌やアンチエイジング、ダイエットに効くと言われています。
缶詰の一番の目的は食材の保存。食材の鮮度を気にせず、長く保存できます。数種類の缶詰を台所にストックしておけば、いつもの料理はもちろん、急な来客にも対応できちゃうでしょう。ただし、しまいっぱなしや存在を忘れてしまうのは禁物です(笑)
クックパッドにも缶詰ブームの流れは押し寄せていたようです。レシピ数は、驚きの約18,521品!!(2013.12.25時点)そこには毎日忙しい生活を送る皆さんの知恵・アイデアが溢れていました。気になるレシピを3つご紹介します!
缶詰の汁をパスタソースの味の決め手として効果的に利用した一品。秋が旬のさんまも缶詰だったら一年中食べられます。さんまだけでなく、他の魚介系の缶詰でも応用できそう。
そのままでも充分に美味しくいただける缶詰ですが、ちょっと手間をかけるだけで絶品に早変わり。ツナや鮭缶でも応用可能とのこと。ワインはもちろん、日本酒にも合いそうですね。
あずきを煮て作るのはめんどうという時に便利なレシピ。お正月明けに頭を悩ませることの多い、お餅の消費にも一役買ってくれそうです。
缶詰を料理に賢く使うと、メイン料理やプラスの一品として食卓に花を咲かせてくれそうです。この季節、年末の大掃除ついでに、眠った缶詰を大捜索してみるのもよいかもしれませんね。是非、いろいろな缶詰アレンジを楽しんでみてください!!(TEXT:中本タカシ/ライツ)