先月の30日、即席麺最大手の日清食品はインスタントラーメンの賞味期限の延長を発表しました。実はこのニュースにはとある食の問題がからんでいます。東日本大震災3年目を前に、改めて「もったいない」日本の食事情について考えてみませんか。
そもそもインスタントラーメンって保存食のイメージがありますよね。どれだけ延びるのでしょうか。
日清食品によると2014年4月1日以降の製造分より、カップ麺は従来よりも1カ月延長して製造日より6カ月、袋麺は従来よりも2カ月延長して製造日より8カ月の賞味期限になる予定。
食品の保存期間が1~2カ月延びるってけっこう画期的。日清食品独自の技術が開発された!?と思いきや、実はこの春から業界全体で延長になりそうなのです!
今回のことは、約60社の加盟する一般社団法人 日本即席食品工業協会が賞味期限のガイドラインを改定したことに起因しています。同会では2012年1月から賞味期限の延長の可能性について検討を重ねた結果、少なくとも1~2カ月の賞味期限の延長が可能との結論に至ったのでした。
延長したおかげで災害時の非常食としてますます便利になりそうですね♪
そもそも同会が検討したのは、まだ食べられるのに大量に捨てられる「食品ロス」を減らすため。
世界で生産される3分の1にもあたる、なんと13億トンの食料が毎年廃棄されるのだとか。日本では年間約500~800万トンもの食料が食べられるのに捨てられているのだとか!
「もったいない」を世界語にした日本がこれではいかんですよね。
もし冷蔵庫で余ってしまって困ったらクックパッドで「食材の名前」×「使い切り」で検索、検索! 次々とおいしい料理がヒットしますよ。みんなの知恵を借りて、食品ロスに貢献しましょう!(TEXT:松崎祐子)