バランスの良い構図とは? キレイな料理写真のコツ(2)

料理の写真を撮るとき、ついついその料理そのものばかりに目がいってしまいがち。でも一歩目線を引いて、写真全体の構図を考えてみるのも大事です。写真のコツ第2弾ではバランスの良い構図について紹介します。

料理の写真を撮るとき、やはり目がいくのはその料理そのもの。
どんな料理なのかをきちんと写したいから、ついついど真ん中に料理の器を置いて、真正面から撮ってしまっていませんか?

ポイントは、1/3?

ビスコッティを題材にした2パターンの写真を比較してみましょう。
よく似た写真ですが、(A)と(B)とでは構図が若干違います。
どちらがバランス良く見えるでしょうか。

全体的にバランス良く見えるのは、右側の(B)だと感じる方が多いのでは?
ではこの2パターンの構図は具体的にどう違うのでしょう。

メインで撮りたいもの(ここではビスコッティ)の中心部にラインを引いてみます。 すると
(A)ではど真ん中の1/2辺り
(B)ではだいたい下から1/3辺り
にラインが来ることがわかります。
実は一般的な写真は(B)のように画面を3分割したライン上にに撮りたいものを配置するとバランスが良くなると言われているのです。
これは写真の世界では「3分割法」と呼ばれています。

このように、撮りたいものをあえて中心から少しズラすことで画面に効果的な余白が生まれます。余白を設けることで写真全体に奥行きが出るし、またこの余白にマグカップやカトラリーなどの小物を配置するのも効果的。お料理の器だけでなく、小物を使って様々な雰囲気を演出することも出来ますね。

3分割の使用例

この3分割法は色々な構図で使えます。いくつかの例を見てみましょう。

横向きの場合

横向きで撮る場合も、左右のどちらか(ここでは右側)に余白をあけるとスッキリします。


実際にラインを入れてみると、上下左右で3分割になっていますね。

縦で上に寄せた場合

撮りたいものを、上から1/3(右からも1/3くらい)の箇所に配置した例です。
これは牛丼ですが、どんぶり全体の中でも特に目立つ卵黄の部分をポイントにしています。ちょうど1/3ラインが交差する★の部分です。
また、手前にできたスペースにお箸を配置することで、「さあ食べるぞ!」という雰囲気の演出にもなりますね。

3分割法を意識して撮ってみよう!

初心者の方は、まずこの3分割法を意識してみると良いでしょう。いつもの写真に、ぐっと雰囲気が出ますよ。
先日紹介した光を集めることと併せて実践してみてください。
お手持ちのカメラで、Let's try!

*さっそく写真を撮って...*
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by クックパッド利用歴13年・ライターN