電気ポット・電気ケトルを使用する際の注意

電気ポットや電気ケトルは、高温のお湯を扱うため、蒸気やお湯による火傷、その置き場所等には十分注意が必要です。

電気ポットとは

  • 沸かしたお湯を保温でき、いつでも熱いお湯が使える
  • 温度調節ができるものが多い
  • 容量が大きいものが多い

電気ケトルとは

  • 使う分だけ手軽にお湯を沸かす事ができる
  • 保温はできないものが多い
  • 容量が小さいものが多い

電気ポット・電気ケトルによるやけどや事故の原因は?

  • 本体が転倒して、お湯がこぼれる
  • 沸騰中の蒸気やお湯に触れる
  • お湯を沸かす/保温する以外の使い方をする

予防策は?

  • 本体を転倒させないよう、不安定な場所や滑りやすい敷物の上では使用しない。(Sマークに適合した転倒流水防止機構付きの商品があります。)
  • 湯沸し中は、湯を注がない
  • 蒸気口・注ぎ口に触れたり、手や顔を近づけない
  • 乳幼児の手が届くところで使わない、つかまり立ちや電源コードにも注意する
  • 内フタのパッキンが劣化したら(白くなっていたら)交換する

取扱説明書に記載以外の使用法は禁止

電気ポット・電気ケトルは水を沸かす/保温する以外の用途で使用することは取扱説明書で禁止されています。

危ない使用法の事例

水以外のものを入れたり、沸かしたりする

水以外のものを入れると故障の原因になることがあります。
また、水以外のものを沸かすと泡立ちが起こり、内容物が吹き出したり、湯漏れ、やけどをする恐れがあります。

ポットに直接食材を入れてお湯を沸かす

内容物が原因で水路や電動ポンプが詰まり、内容器の焦げフッ素剥がれの原因になります。
特に卵をゆでたりすると、沸騰中に殻が割れやすく、割れ目から中身が漏れ出し、パイプが目詰まりする等、製品の故障によるトラブルが起こる危険性があります。

食材を入れたポリ袋を電気ポット等に入れ、沸かしたり保温する

ポリ袋が蒸気口を塞ぎ、出湯ボタンを押さないにもかかわらず、自然にお湯が出てくる可能性があり、危険です。最悪、内圧上昇や連続沸騰によって、蓋が破裂する危険性もあります。
また、お湯で、もしくはヒーター部分に接触することで、ビニールが溶けて加熱面に付着して食材が漏れ出してしまう危険性もあります。

氷を入れて保冷用に使用しない

冷たい水や氷を入れると結露が生じ、感電・故障の原因になります。

このような本来の用途以外の誤った使い方をすると製品自体の故障、湯漏れ・破裂によるやけど等の危険が伴うため、ご使用の前には製品に同封されている取扱説明書をよく読み、取扱説明書の指示に従って使用しましょう。

参考

一般社団法人 日本電機工業会:「電気ポット(安全/正しい使い方)」
               「電気ケトル(安全/正しい使い方)」