カレーを食べて集中力アップ!驚くべきカレーの効用
子どもの大好きな食べ物としても、簡単に作れる夕食のメニューとしても、忙しいサラリーマンのランチメニューとしても、カレーは老若男女問わず日本国民に広く親しまれている食べ物です。 たくさんの香辛料を使っているのがカレーの大きな特徴ですが、香辛料は味や香りを楽しむだけでなく、体にとってもさまざまな効果を発揮します。 今回はカレーの香辛料にまつわる秘密と、その驚くべき効用をご紹介します。
インドには「カレー」という料理はない
カレーはもともとはインド周辺が発祥の地ということを知っている方は多いと思いますが、実はインドには「カレー」という料理はありません。
伝統的に、インドでは料理にたくさんのスパイスを使ってきました。
スパイスを使った煮込み料理もたくさんあり、それぞれに個別の名前がつけられています。
インドを植民地にしていたイギリス人が、それらの煮込み料理を総称して「カレー」として世界に広めたのが、カレー発祥の秘密です。
インド料理とスパイス
インドでは、もともとスパイスは薬として取り入れられてきました。
今でもインドでは、どの家庭でも30種類以上のスパイスを常備していて、風邪を引いたときはまず自分の家のスパイスを薬として飲んでいるそうです。
スパイスをたくさん食べるおかげか、インドでは胃がん、舌がん、食道がんなど消化器系のがんが少ないとも言われています。
カレーに使われるスパイス
カレーは使うスパイスの種類や量によって、無限といっていいほどバリエーションが豊富です。
スパイスの絶妙な配合がカレーのおいしさの魅力ですが、それだけでなく、スパイスを多種類配合しているカレーは、漢方薬と同じような健康効果が期待できるとも言われています。
カレーに使われる基本的なスパイス
辛味のスパイス:唐辛子、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、ジンジャー
色スパイス:ターメリック
カレーの香りスパイス:ガラムマサラ、コリアンダー、シナモン、カルダモン、クローブ、クミン、ナツメグ
カレーに使われているスパイスの効用
体温を上昇させて発汗を促進する作用があるもの:唐辛子、コリアンダー、ペッパーなど
食欲を増進させて、胃腸の働きを良くし、疲労を回復させるなどの効果があるもの:シナモン、ナツメグ、コリアンダー、ジンジャーなど
殺菌作用があるもの:唐辛子、クローブ、カルダモン、クミンなど
驚くべきカレーの効用
スパイスにはそれぞれに特有の効用がありますが、カレーとして食べたときに、実際に体にどのような効果が現れるのか研究した報告があります。
東京大学医学部の丁助教授らが、冷え性の女性6名に市販のカレールウを水に溶かして温めたものを飲んでもらい、体温の変化を測定したところ、他の食品よりもカレールウを飲んだときのほうが、足の温度が冷えにくいことがわかりました。
つまり、カレーには冷え性の改善効果があるということです。
詳しい結果はこちらをご覧ください。
さらに、同様にカレールウを飲んだ人の血流を調べてみると、カレーを食べた人の脳の血流量が明らかに増していることもわかりました。
そのときの脳波を測定してみると、カレーを食べた30分後に脳の覚醒度合いが増し、注意力や計算力などの情報統合・情報処理能力が上昇していました。
詳しい結果はこちらをご覧ください。
世界各国で人気の高いカレーですが、健康によいだけでなく仕事の効率も上げてくれるので、いいこと尽くめですね。
午後の集中力を高めてシャキッと仕事をするためにも、今日のランチにカレーはいかがですか?
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