ダンスよりも料理歴の方が長い!? EXILE料理番長

EXILEパフォーマー KEIJI：人気グループ・EXILEでパフォーマーとして活躍中のKEIJIさん。高校の調理科を卒業しており、調理師免許の資格も取得しているKEIJIさんにとってのソウルフード、そして出身地・宮崎の自慢の味とは？

子どもの頃から包丁を握るのは好きでした

「小さいころからりんごの皮を自分で剥いたり、チャーハンを作ったり、そういうことはずっとやっていましたね。常に包丁は握っていたような気がします（笑）」

そんなKEIJIさんが、本格的に料理について学ぶようになったのは、出身地の宮崎で高校の調理科に進学したのがきっかけ。
「学生時代は野球に夢中になっていました。中学卒業後の進路も野球優先で決めたのですが、スポーツの他に学ぶ科目を選択する際に調理科を選んだんです。せっかくだから、手に職をつけたほうがいいかなと考えていました。もちろん、子どもの頃から何となく料理が好きだったということもありましたし」

高校を卒業した後、いくつかの飲食店でアルバイトを経験しましたが、調理師免許を持っているおかげで、快く受け入れてもらえることが多かったと言います。料理の基礎がわかっているということで、広がっていく“可能性”がいろいろとあることを実感したとも。
「もしEXILEになっていなかったら、多分僕は料理人になっていたと思いますよ（笑）」

KEIJIさんがダンスよりも先にお料理に出合っていたというのは、実はあまり知られていない事実かもしれません。

ひたむきにくり返す　料理上手に近道なし！

「調理についてだけでなく、衛生上のことも含めて、食品を取り扱う上での基礎になるようなことすべてを学びました。とても貴重な体験だったと思っています」

調理の授業で初めて作った料理はオムレツだそう。
「オムレツって、シンプルだけど奥が深い。学生時代、ふわふわトロトロのものを作れるまで、何度も何度も練習しました（笑）。ちなみに、僕にオムレツを教えてくださった先生は、皇室の方々が宮崎にいらっしゃった時にオムレツをお出ししたこともあると言われていたほど、地元では有名な“オムレツ名人”でして。そんな先生に教えていただけたのも、いい思い出です」

今でもオムレツは、KEIJIさんにとって思い入れのある料理。あるテレビ番組で、オリジナルオムレツを披露する際には、卵100個分を費やすほど練習をくり返したとか。さらにテレビ局にマイフライパンを持ち込んで、実演に臨んだそうです。
「微妙な火の通り具合を体得するためには、練習するしかないですからね。オムレツに限らず、料理ってそういうものだと思うんですが、大事なのはコツを掴めるまでくり返しやってみること。習うより慣れろ、みたいなことですよね」

料理に対するKEIJIさんの真摯な姿勢が伝わってくるようなエピソードのひとつです。

ソウルフードは地鶏の旨味たっぷり裏メニュー

KEIJIさんの地元・宮崎といえば、新鮮な食材の宝庫としても知られています。そんな地で育ったKEIJIさんにとって、どんなものがソウルフードなのでしょうか。
「宮崎には、おいしい食べ物がたくさんありますが、僕が全国の皆さんに胸を張っておすすめしたいのは、地鶏を使った料理。炭火焼きのジューシーさも格別ですし、チキン南蛮もいい。チキン南蛮はタルタルソースが濃厚で、東京のものとは異なるんですよ」最近では、カレーの上にチキン南蛮をのせた“チキン南蛮カレー”なるものが、宮崎ではブームになっているのだそうです。

「それから、僕の中でソウルフードと呼べるのは、地鶏を焼いた後の肉汁が残る鉄板の上で、ニンニクとご飯、卵の黄身、一味唐辛子を混ぜ合わせた料理。近所の地鶏専門店にご飯を持って行くと、そこの親父さんが作ってくれる裏メニュー的なものだったんですが、あの味が忘れられません。今、宮崎市内には、それに近いものを出す店もあるようですが、時々食べたくなる懐かしい故郷の味といったら、やっぱりあのご飯ですね」

宮崎牛に、鶏鍋、冷や汁……宮崎には、他にもおいしいものやローカル色の強い食べ物がたくさんあると、にこやかに語ってくれたKEIJIさん。食事情に恵まれた環境で育ったことも、KEIJIさんが料理への関心を強く持つようになったきっかけのひとつと言えるでしょう。

EXILEパフォーマー KEIJI

1980年1月21日生まれ、宮崎県出身。19歳よりダンスを始め、2009年よりEXILEにパフォーマーとして加入。現在は俳優としても活躍。また調理師免許を持つことから、月刊EXILE誌内で料理連載「Cook De exile」を行ったり、川越達也シェフとコラボして商品開発を行うなど、多彩な活動を魅せている。2013年4月放送開始のドラマ『ムッシュ!』に主演。パリ帰りの敏腕シェフ役を熱演している。