肩の力を抜き「楽しい」離乳食を〜管理栄養士 太田百合子先生より〜
栄養管理士の太田先生から離乳食の楽しみ方を教えていただきました。
赤ちゃんに合わせてサポート
私たちの命を支えているのは、毎日の食事。母乳やミルクを飲んで栄養をとっていた赤ちゃんも、やがて大人と同じように、食事から栄養をとるようになってい きます。その練習のプロセスが離乳であり、そのために用意してあげる食事が離乳食です。
でも、むずかしく考えることはありません。赤ちゃんは、 もともと食べる能力を持って生まれてきています。赤ちゃ んの心と体の発達のペースに合わせて、サポートしてあげれば大丈夫です。
「楽しい!」ことがいちばん
離乳食をスタートさせると、たくさん食べてほしくて、ついつい肩に力が入りがち。でも「これを作ったから食べ てよ」と押しつけてしまうと、せっかくの離乳食タイムが赤ちゃんにもママにもつらい時間になってしまいます。赤ちゃんが完食しなくても、がっかりしないで。赤ちゃんによって、離乳食の進み具合はさまざま。同じ月齢でも、食べるかたさや量は違うものなのです。
特に最初のころは、「ごはんっておいしいよ「」食べるって楽しいね」と伝えてあげることが大切です。栄養バランスに神経質になったり、ほかの赤ちゃんと比較したりすることはありません。頑張りすぎずに、肩の力を抜いて離乳食を楽しみましょう。赤ちゃんにとって食べることが「楽しい!」。ママにとっては食べさせることが「楽しい!」ということがいちばんです。
クックパッドを上手に活用
クックパッドの離乳食レシピは、現役のママたちが実際に作って食べさせているメニュー。ママたちが離乳食を楽しんで作っているようすが伝わってきます。自分で作ったレシピを アップロードすれば、離乳食作りの励みになります。離乳食を写真やレシピで残しておくことは、子どもが大きくなってからの食育にも役立ちます。
レシピ作りをしなくても、ほかのママたちのレシピを参考に、うちの子向けに作ると離乳食に幅ができます。「つくれぽ」や「コメント」を通して、今どきの子育てならではのママたち同士の交流を楽しむこともできるでしょう。
楽しい離乳食タイムが子どもの食べる意欲を育てます。そして、笑顔で食べる満ちたりた食体験が、子どもの豊かな感性を育てます。離乳食の時期はたった1年間。クックパッ ドを上手に活用して、この時期しかできない離乳食を親子で楽しんでください。
太田百合子先生
管理栄養士 長年東京・こどもの城で、広場や離乳食講座を中心に活躍、ママや赤ちゃんと接しながらの、親しみやすくわかりやすい離乳食アドバイスには定評がある。『大人気! クックパッドの離乳食』(学研パブリッシング)の監修・指導を担当
出典:『大人気! クックパッドの離乳食』(学研パブリッシング)より
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