災害時・非常時の調理に役立つヒント
節水・節電の中、物資が少ない中でも美味しいごはんをいただくためのヒントです。
電気・ガス・水道が止まった時
災害時に電気・ガス・水道などのライフラインが使えなくなったときは卓上のカセットコンロが役立ちます。
ごはんを炊く
蓋つきの鍋またはフライパンがあればカセットコンロでごはんを炊くことができます。
缶詰や乾物だけで調理
生鮮食材がなくてもストックしてある缶詰と乾物だけで料理ができます。
少量の水・時短でパスタをゆでる
パスタはゆでる水の量とゆで時間が悩みですが、少ない水や短いゆで時間でゆでられる方法があります。フライパン一つでパスタが完成するレシピも、洗い物が少なく便利です。
パンを焼く
フライパンを使って焼きたてのパンを作ることができます。
電気が復旧した時
電気が復旧したときには、電子レンジ・炊飯器・オーブントースター・ホットプレートなどの電気調理器具を活用します。
電子レンジで調理
冷凍食品を解凍する・食品を温めるだけでなく、生野菜をゆでたり少量の調理にも利用できます。
炊飯器で調理
炊飯はもちろん、おかゆ・汁もの・煮物を作ったり、冷たいごはんを温めることもできます。
災害時の調理の工夫
水の確保が困難な状況では、食器や調理器具の洗い物を減らす、調理に使う水を減らすなど、節水の工夫が重要です。限られたライフライン・道具で衛生的に調理し、できるかぎりバランスのとれた食事に近づけます。
調理器具を使わない・汚さない
フライパンにクッキングシートやアルミホイルをのせて調理する、混ぜる・和える作業はビニール袋を使うなど、調理器具をできるだけ使わない・汚さないことで洗い物を減らします。
衛生面に注意する
災害時は新鮮な食材が手に入りにくかったり、低温で食材の保存ができなかったりと、通常以上に食中毒が起きやすい環境にあります。食中毒の発生を防ぐため、できるかぎりの工夫をします。
手を清潔にする
手を洗う水が確保できない場合には、除菌スプレーやウェットティッシュ、もしくは殺菌効果のある酢で濡らしたタオルで拭くだけでも効果があります。
しっかり加熱をする
ほとんどの食中毒の原因菌は75℃で1分間の加熱で不活性化します。生野菜や食肉加工品、魚肉練り製品、卵など、ふだんは加熱せずに食べている食材も、保存環境が十分ではなかったり、食する人の免疫力が下がっていることも考えて『茹でる』『焼く』『炒める』『レンジ加熱』など一度しっかり加熱をします。
できるだけ早く食べきる
停電などにより冷蔵・冷凍環境が万全でない場合、調理後はなるべく早く食べ切ることを心がけます。保存する場合は、なるべく湿度の低い涼しい所を選びます。調理後時間が経過したものは再度しっかり加熱してから食べます。