山芋・長芋・大和芋(いちょう芋)・自然薯の違い

「山芋」は長芋・大和芋・自然薯を含むヤマノイモ科の芋の総称で、長芋・大和芋(いちょう芋)・自然薯はそれぞれ別品種の山芋です。それぞれすりおろした時の粘りの強さが異なります。

長芋は水分が多く、さらさら

長い棒状で、最も一般的に流通している山芋です。他の山芋よりも水分が多く、すりおろすとサラサラしており、粘りが少なめです。細めに切り、サクサクとした食感を楽しむ料理に向いています。

左:長芋 右:粘りが少なめ

大和芋(いちょう芋)はなめらかな粘り

扁平で粘りが強い山芋です。ひとつひとつ形が異なり、いちょうの葉の様な形をしたものも多いことから、いちょう芋とも呼ばれます。すりおろすとなめらかな粘りがあり、食感も濃厚であるため、とろろだけでなく、つくね・すり身のつなぎなどにも使われます。

左:大和芋 右:粘りが強い

自然薯は箸でつかめるほどの強い粘り

長さが60cm〜1mほどあり、収穫までに時間がかかるため、流通量が少ない品種の山芋です。すりおろすと、箸でつかめるほどの強い粘りがあるため、だしを加えてとろろにするのが一般的です。