上を見ればどうだ…芹川式ビフテーキ
Description
太宰治「正義と微笑」に登場する主人公一族・秘伝の料理。専ら想像に頼る再現で、僕の〈こつぶ〉な器量だけが露呈した形に…
材料
(1人分)
作り方
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1
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小間切り牛肉に塩・コショー、十分に揉み込んで馴染ませます。次に一枚づつ、しっかり広げて厚く重ねます
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2
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出来上がった〈十二単衣ビーフ〉をラップで包み、冷蔵庫の中でしばし熟成
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3
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熱したフライパンにバターを落とし〈一見、ステーキ肉みたい〉な十二単衣ビーフを焼きます
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4
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牛肉とはいえ、やはりレア状態のままではアレですから、十分に火が通るまで各面を焼き固めます
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5
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仕上げにお酒を振り、アルコールを飛ばします。お皿に移して、ご愛嬌にラッキョウを添えれば完成
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コツ・ポイント
哀しい哉、相変わらずの洒落に堕した〈パロディ料理〉…牛肉はお手頃なAUとかUSで十分だと思います。もし、食べにくい場合にはビフテーキを箸でほぐして食べましょう
このレシピの生い立ち
俳優志望の17歳・芹川進は劇団の試験でファウストを朗読。居並ぶ試験官に些かも動じず「上を見ればどうだ…人生は彩られた影の上にある!」と喚き、一発合格。進さんは自身の容貌をラッキョウだと評す。道理で一か八かの勝負飯がライスカレーな訳だ…