離乳食完了期(1歳〜1歳半)の進め方

食事は1日3回、その他に1日1〜2回を目安に食事の栄養を補う「間食(おやつ)」が必要になります。形のある食べ物をかみつぶすことができるようになり、栄養のほとんどを離乳食からとれるようになる時期です。家族と一緒に食卓を楽しむ、手づかみ食べで自分が食べることを楽しむなど、食べる楽しさの体験を増やしていきます。

与える食品の種類と量

家族の食事から調味する前のものを取り分けたり、薄味のものを適宜取り入れるなど、食品の種類や調理方法が多様となるような食事内容にします。食事1回あたり、軟飯・ごはんは80〜90g、野菜は40〜50g、魚・肉は15〜20g、豆腐は50〜55g、卵は全卵1/2〜2/3個、乳製品は100gを目安に与えます。

食品のかたさ・大きさ・味つけ

スプーンで楽に切れる肉だんごくらいのかたさを目安に、6mm〜1cm角くらいの大きさにします。味付けは薄味を心がけ、家族の食事から取り分ける時には調味する前に取り分けるように注意します。

「自分で食べる」食事の工夫

手づかみ食べは「自分で食べる」意欲を育てるために重要な役割を担っています。食事内容や調理方法に工夫し、十分に手づかみ食べができるようにします。

手づかみ食べのできる食事に

①ごはんはおにぎりに、野菜はスティック状にするなど、形に工夫をする

②やわらかく、噛み切りやすい食材を用意し、前歯を使って自分なりのひと口量をかみとる練習をさせる

③食べ物は子ども用のお皿に乗せ、汁物は汁を少なめに入れたものを用意する

汚れてもよい環境を準備する

子どもにエプロンをつけたり、テーブルの下に新聞紙やビニールシートをしいておくなど、後片付けがしやすいようにしておく。

食べる意欲を尊重する

①子どもの食べるペースを大切にする

②たっぷり遊んでお腹をすかせることで、自発的に食べる意欲を起こさせる

参考:厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド「離乳編」