フードプロセッサーがないときは

基本的に、フードプロセッサーを使う作業は手作業で行うことが可能です。フードプロセッサーの使用用途に応じて必要な道具を用意して行います。

クッキー・タルト・スコーンなどの生地を切り混ぜる

小麦粉にバターを加えてそぼろ状にすり混ぜる作業にフードプロセッサーを使う場合には、スケッパーまたはカードで代用します。

バターを細かく刻んで冷蔵庫で冷やし、小麦粉と冷やしたバターをスケッパーかカードで切るようにしてなじませてから、手ですりまぜていきます。バターが溶けるとそぼろ状にすることが難しくなるため、暑い時期や室温が高いときなどは小麦粉も事前に冷やしておきます。

左:スケッパーで切り刻むように混ぜる 右:手ですりまぜる

卵・乳製品などをなめらかに混ぜ合わせる

チーズケーキの材料などを泡立てずに攪拌する場合にもフードプロセッサーが使用されますが、こちらは単に混ぜ合わせる用途のため、ハンドミキサーや泡立て器で代用が可能です。

ゆでたかぼちゃ・さつまいもなどをなめらかなペースト状にする

マッシャーやフォークなどでしっかり潰します。よりきめ細かく、なめらかに仕上げたいときには裏ごしします。

肉・魚などをミンチやすり身にする

包丁でできるだけ細かく切った後にたたくか、より粘りを出したいときにはすり鉢ですります。

野菜やナッツなどを細かく刻む

包丁で細かく切り刻みます。バジルソースやナッツソースなど、食材を細かくした後に液体と混ぜ合わせるなどの場合には、すり鉢を用意し、すりこぎで食材をすりながら液体と合わせます。

左:包丁で細かく刻む 右:すりこぎで混ぜ合わせる

パン生地をこねる

時間と力は必要になりますが、手ごねで十分対応することができます。

監修:関岡弘美(料理研究家)