カツ丼風デコンストラクション
作り方
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1
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まず全体像を想像せよ。
決して怠ってはならない。
常にこの完成系を意識することから始めよう。
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2
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フライパン上で挽肉を炒める。
赤みがなくなったら塩胡椒で軽く味をつける。
みりんを使うのも良いだろう。
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3
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刻んだネギを入れ、炒め続ける。
ネギは比較的高価で取引させているが、料理に対して及ぼす影響は計り知れない。
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4
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トマト缶を投入する。
決して投擲ではない。
飛び散るからだ。
戦場に赴いたことがあるものは留意せよ。
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5
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沸騰したら、水分をある程度飛ばそう。
水浸しのまま更衣室へ向かうのは無礼だからだ。
この時コンソメを入れてしまう。
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6
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中濃ソースを2秒加え、加熱を進める。
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7
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トマト缶がペースト上になったら火を止め、コメの入った丼に盛る。
丼に盛ることは、即ち食用として機能を付加することだ。
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8
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チーズをかけろ。そして中濃ソースだ。
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9
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完成してしまうのである。
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コツ・ポイント
総体としてカツ丼である。
つまり、視覚に対しては味覚と異なる知覚を与えることだ。
これはあらゆる活動に適用できる。
行うのは面倒だ。ならば解体しよう。
つまり、視覚に対しては味覚と異なる知覚を与えることだ。
これはあらゆる活動に適用できる。
行うのは面倒だ。ならば解体しよう。
このレシピの生い立ち
こんな少年に出会った事があるだろうか。
「ぼく、口の中で混ぜて料理する!」
貧しい思想だ。と思う。
しかしそれは果たして本当なのだろうか。
料理の戒律に基づき、許される範囲での表象の解体は、この少年の発言と何が異なるのだろうか?
「ぼく、口の中で混ぜて料理する!」
貧しい思想だ。と思う。
しかしそれは果たして本当なのだろうか。
料理の戒律に基づき、許される範囲での表象の解体は、この少年の発言と何が異なるのだろうか?