カツ丼風デコンストラクションの画像

Description

フランスのデリダは、日本のカツ丼を批判していたかもしれない。いや、そんな訳は無いだろう。
これはカツ丼だ。

材料 (3食分、朝食は抜いていけない。)

1本
1カン
コショウ
適量
適量
コンソメ
小さじ1
ケチャップ
2秒
中濃ソース
2秒x2
粉末化チーズ
適量
炊いた米
腹一杯だ

作り方

  1. 1

    写真

    まず全体像を想像せよ。
    決して怠ってはならない。
    常にこの完成系を意識することから始めよう。

  2. 2

    フライパン上で挽肉を炒める。
    赤みがなくなったら塩胡椒で軽く味をつける。
    みりんを使うのも良いだろう。

  3. 3

    刻んだネギを入れ、炒め続ける。
    ネギは比較的高価で取引させているが、料理に対して及ぼす影響は計り知れない。

  4. 4

    トマト缶を投入する。
    決して投擲ではない。
    飛び散るからだ。
    戦場に赴いたことがあるものは留意せよ。

  5. 5

    沸騰したら、水分をある程度飛ばそう。
    水浸しのまま更衣室へ向かうのは無礼だからだ。
    この時コンソメを入れてしまう。

  6. 6

    中濃ソースを2秒加え、加熱を進める。

  7. 7

    トマト缶がペースト上になったら火を止め、コメの入った丼に盛る。
    丼に盛ることは、即ち食用として機能を付加することだ。

  8. 8

    チーズをかけろ。そして中濃ソースだ。

  9. 9

    完成してしまうのである。

コツ・ポイント

総体としてカツ丼である。
つまり、視覚に対しては味覚と異なる知覚を与えることだ。
これはあらゆる活動に適用できる。
行うのは面倒だ。ならば解体しよう。

このレシピの生い立ち

こんな少年に出会った事があるだろうか。
「ぼく、口の中で混ぜて料理する!」
貧しい思想だ。と思う。
しかしそれは果たして本当なのだろうか。
料理の戒律に基づき、許される範囲での表象の解体は、この少年の発言と何が異なるのだろうか?
レシピID : 4708010 公開日 : 17/09/20 更新日 : 17/09/20

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