寺のじさまの大根味噌汁~扇に千本、賽ノ目
Description
雪深い冬の間の味噌汁は、扇に千本、賽ノ目に切った大根味噌汁。森敦の小説「月山」に出てくる寺のじさまの味噌汁をレシピに。
材料
(3~4杯分)
作り方
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1
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*大根は3~4㎝長さに切ったものを二つ使います。
大根の皮を剥く。
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2
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一つを縦に十字に切り、薄い扇(銀杏)切りにする。
もう一つは縦半分に切って、賽ノ目と千本(軸切りの太さ)に切る。
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3
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*千本と小説「月山」にはありますが、千本より太い軸切りぐらいにしました。
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4
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小鍋にお好みのだし汁と2の大根を入れ、大根がやわらかく煮えたら味噌を溶けばできあがり。
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5
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*私は花鰹を使って出汁を取ります。
小鍋に水と2の大根を入れ、加熱する。少し温まったら、味噌漉しに花鰹を入れる。
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6
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*5で使っている味噌漉しは鍋の縁にかけて固定できるタイプです。
水に花鰹が浸かるようにします。
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7
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沸騰前にごく弱火にして、2~3分煮る。時々味噌漉しを水に浸けてゆらゆら揺らして花鰹が泳ぐようにして、出汁が出やすくする。
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8
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花鰹を取り出し、中火で大根が軟らかくなるまで煮て、味噌を溶かせばできあがり。
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9
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*レシピでは私は鰹削り節でだしを取りましたが、昆布・いりこ出汁のほうが小説のイメージには近い気がします。
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コツ・ポイント
大根だけなのにとても美味しいのです。
切り方を工夫するだけで素材は美味しくなるという例。だし汁はだしパックでも何でもお好みで。私は大抵こんな感じの取り方、時には混合削り節であったり。
大根の煮え具合は切り方色々なので様々、それがいいのです。
切り方を工夫するだけで素材は美味しくなるという例。だし汁はだしパックでも何でもお好みで。私は大抵こんな感じの取り方、時には混合削り節であったり。
大根の煮え具合は切り方色々なので様々、それがいいのです。
このレシピの生い立ち
森敦の小説「月山」を読んで、印象に残ったので何度か作る。
山形県の厳冬の山寺、冬はツボケた大根だけが味噌汁の具。じさまは切り方を工夫して大根だけの味噌汁を作る。厳しさが限界に達した頃、じさまは「大根はおなじ大根だもんだしの」と止めてしまう。
山形県の厳冬の山寺、冬はツボケた大根だけが味噌汁の具。じさまは切り方を工夫して大根だけの味噌汁を作る。厳しさが限界に達した頃、じさまは「大根はおなじ大根だもんだしの」と止めてしまう。