イカの塩辛 ~甲イカ編~の画像

Description

釣り師「いれぐい」の特上です。(^o^;

材料 (・_・)o/o⌒~~釣れた数だけ・・・)

甲イカ・・魚屋さんの新鮮なお刺身用のイカで十分です。
釣った(仕入れた)数だけ
塩(上等の塩でさらさらタイプ)・・重要(これで決まります)
大き目のイカ1パイに 大さじ1位
基本日本酒だけ(好みでみりんも少々追加)「いれぐい」は、熊本なので赤酒を使います・・
イカのわたを(ゆるゆるのケチャップ状に)伸ばす分だけ
鷹の爪(細かく刻んで)
好みで(いれぐいは大き目のイカ1パイに1/2本)
和タオル(冷蔵庫保存・皮むきに使用)
専用に1本卸しましょう。
大き目のお盆(冷蔵庫保存に使用)
2つ

作り方

  1. 1

    写真

    さばき方は、業務用(漁師編)が有りますが、今回は基本編で説明します。

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    写真

    真ん中縦に切り目を入れて、でっかい甲羅をはずします。

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    写真

    片方の親指を甲羅の下に、もぐらせ(グリグリと滑り込ませる感じ)ながら、もう片方の親指で甲羅を慎重に持ち上げます。

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    写真

    ちょとコツがいりますが、こんな感じで・・・

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    写真

    親指を、胴体の両脇に挿入して、ゆっくり広げます。

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    写真

    広げたら、足の部分をこのようにぐいっと持ち上げて・・・

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    写真

    よいしょ!
    ひっくり返します。

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    写真

    (重要)
    ここが墨袋の先っぽです。慎重に除去します。
    やぶいたら面倒です
    (^o^;

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    写真

    (重要)
    つまんで・・

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    写真

    (重要)
    慎重に引っ張りだします。

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    写真

    (重要)
    無事完了
    (^^)v

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    写真

    ここの茶色いとんがり2つが「大切なわた(肝臓)」です。これ以外の胴と足に付いている内臓を全部除去します。

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    写真

    胴体と足の部分を引きはずします。
    わたを破かないよう慎重に・・・

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    余談ですが
    ここまでの作業。「いれぐい」は軍手着用にて海岸で済ませます。本当は早く締めて海水で洗った方が良いんです。

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    写真

    わたを切離します。
    コツは、後で除去する目玉が取り易いように、目の上ぎりぎりを切落とします。

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    写真

    こんな感じで・・
    真下の水管(水の噴出し口)を足の方に残してそぎ落とせばベストです。後の処理が楽です。

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    写真

    目玉を指で下から押出す(つまむ)ようにして、目玉を袋ごと引張り出します。
    ちょっとコツが入りますが、すぐ慣れます。

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    写真

    足の根元の口をつまんで引きちぎります。
    口は、今回使いませんが、軽く塩焼き最高です。

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    写真

    写真の様に、2本の太い足の間に少し切目を入れて・・・

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    写真

    この様に広げます。
    横の方もちょいと切目を入れると良く広がり、後の塩ふりが楽です。

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    準備
    大きなお盆かトレイ(冷蔵庫にそのまま保管)と、和タオル(何かと便利・・皮むきにも使います)を用意して下さい。

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    写真

    (重要)
    各部位は、水気を良く拭いてから、乾いた和タオルの上に並べます。写真の様にタオル生地を半分残しておきます。

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    写真

    和タオルの残り半分を戻して、もう一度軽く水気を切ります。

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    写真

    (最重要)
    全体の塩ふり。写真は、処理前です。 塩加減は、ここで味が決ります。わたは特に強くふっておくのがコツです。

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    写真

    (最重要)
    写真の加減「塩まみれ」で良いです。しっかりムラなく振る。塩は、サラサラの瓶入りが、うまく加減出来ます。

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    写真

    この作業(塩ふり)を、裏側も行う。タオルを戻し、別のお盆を被せ、ひょいっと裏返してタオルを慎重にめくれば楽に出来ます。

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    写真

    釣ったイカ全部(大中小6ぱい)処理したら、こんな感じになります。
    (^3^)/大漁!

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    写真

    和タオルを戻して、この状態のまま、冷蔵庫で5日位寝かせます(干します)。
    本当は、潮風で2~3日ってとこです。

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    ポイント1
    締める
    長期保存の為、塩は良質な物を、かなりしっかりふる。2ヶ月程で味が甘く、まろやかになります。

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    ポイント2
    干物にする
    余計な水分が抜けて濃厚になり、腐敗しにくい。

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    ポイント3
    冷蔵庫の中で
    干しますが、目安はタオル地が乾いて、イカに張付く位迄。一週間程入れる事もあります。

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    写真

    冷蔵庫から取出し、タオルが張付いていたら、水を全体にかけて、表面を湿らせます。水は切ってから、タオルを優しくめくります。

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    写真

    各部位は、表面の塩を軽く洗い落とす。特に足はぬめりと吸盤をごしごし洗う。硬く絞ったタオルで入念に拭く。

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    ←多少のぬめりと吸盤は、気にしないで良いですよ。

    ほどほどに・・(^^)

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    補足
    イカ本体に、塩がシッカリしみていますから、表面の塩は軽く洗い落とします(からくなる)。後で塩の追加はしません。

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    写真

    胴の皮を剥ぐ。和タオルを綺麗に洗い絞ったら、タオルの両端を使って、エンペラの皮も一緒にむきます。足はそのままで。

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    写真

    ←↑この皮むきは、ぜひ覚えて下さい。イカを持つ方と、皮をむく方で、それぞれ布を巧く使うのがコツです。イカ全般に使えます。

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    ←裏側のエンペラの皮も剥ぐ。今回は、先に塩で締めていますから、皮が硬くなっている為、むきやすくなっています
    (^^)

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    写真

    準備
    大きめサイズのアルコールで拭いた、清潔な容器(鍋・丼等)を用意します。以後
    、切身はこの中に入れます。

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    写真

    胴は短冊で、好みの長さに切ります。大きなイカは横方向の2~3段に切り分けて、繊維に逆らって切ります。
    (写真参照)

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    写真

    大きなイカの場合足は各2本ずつに切り分けて、好みの長さに切ります。 付根附近は硬くて肉厚ですから、細かく刻みます。

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    写真

    後述する、わたを取った後の身(角と言います)も適度に切ります。

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    写真

    わたの処理を行います。写真の様に、包丁で切込を2本入れます。

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    写真

    写真位の小さな器に、大切なわたの部分を、大きなさじで丁寧にホジホジとかき出します。少量なので、残さず・きれいに取ります。

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    写真

    全部入れたら、器の中のわたを箸で、固まりが有るまま、ペースト状になるまで、入念にかき回します。

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    写真

    箸に繊維が絡まりますから、旨く外して・・

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    写真

    器の底の繊維質を、食用バサミでチョキチョキと切って(毛玉をばらばらにする様に)、さらに混ぜます。

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    写真

    (重要)
    固めのペーストを、日本酒で、超ゆーるゆるのケチャップ位?まで、箸でまぜ伸ばす。
    大事な塩辛のソースです。

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    ←この塩辛のソース、味見をすると、あまりの旨さに感激します。(^^)

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    写真

    先ほど刻んだ切身とソースを混合する。
    甲イカは、わたが少量で貴重です(要ゴムベラ)。汁気が足らなければ酒で調節します。

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    写真

    鷹の爪を、好みで刻んで混ぜ込みます。
    みりんも好みで入れます。(ゆるくならない様に酒と加減します)

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    写真

    (最重要)
    容器の内壁上部とイカの表面を、ゴムべらで整え、綺麗に拭いてラップで覆う(密封し空気に触れない)。冷蔵庫へ!

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    写真

    補足
    余分な水分を抜いて(塩で締めて)いるので、毎日混ぜなくても良いです。冷蔵庫で1ヶ月間は、1週間に1回で十分です。

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    (・_・)o/o⌒~~
    「いれぐい」は、イカ釣りの時期は、毎週この作業を繰り返しています。
    (^^ゞポリポリ!

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    補足
    まぜまぜの目安!
    ~1ヶ月 週1回
    ~2ヶ月 月2回
    2ヶ月~ 月1回

    (※冷蔵庫保管です)

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    補足
    今回、説明の塩加減は、辛いです。2~3ヶ月で、良い塩は、驚くほどまろやかに(甘く)変化しますからご安心を・・

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    補足
    今回は、甲イカです。ヤリイカ・スルメイカ共に甲羅が無いだけ(筋有)で処理は同じです。地元の食材で楽しんで下さい。

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    写真

    余談
    今シーズン完了
    9kg!
    最低6ヶ月は、冷蔵庫占領で、
    嫁に怒られ・・・
    (^o^;タラリ-ン!

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    余談
    ←良く漬かった塩辛は、パスタ等のアンチョビの代用ができて、とってもおいしいですよ!

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    写真

    で・・・
    至福の一年物(^^)v
    「いれぐい」の特上です。

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    最後に
    1~13迄の作業は、説明用に素手ですが、実際は軍手の着用をぜひお勧めします。断然仕事がし易いです。

コツ・ポイント

○新鮮なイカを良質な塩で締める(脱水)
○干ぼしのイカを漬込む感覚で
○保存容器は清潔にし、表面をラップで密封(空気に触れない)
○最低1ヶ月はがまん!

以上で
カァ~! ε-(^O^*)o凵 保障します。

このレシピの生い立ち

本格的な塩辛が食べたくて、地元の漁師に教わりました。
1ヶ月程で食べられますが、基本は1年程冷蔵庫での熟成に絶えうるほどの塩辛です。
また、その頃が一番旨い・・残っていれば(^o^;

新鮮なイカが手に入ったら、ぜひお試し下さい。
レシピID : 699065 公開日 : 08/12/18 更新日 : 15/01/16

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