60℃ 油は必要?鶏むね低温調理比較実験

60℃ 油は必要?鶏むね低温調理比較実験の画像

Description

鶏むね肉の低温調理、
耐熱袋に少量の油を
「入れる or 入れない」。
仕上がりの違いを徹底検証!

材料

サラダ油
大さじ1
ごま油
大さじ1

作り方

  1. 1

    <比較実験背景>

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    BONIQマニアにおくる、低温調理の疑問あれこれの検証。

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    日々低温調理をしていると、肉や魚や野菜がこんなに美味しくやわらかくジューシーになる!という感動がある一方、

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    本当にこれで良いのか?もっとベストな方法があるのではないか?という疑問も同時にわいてくる。

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    最近では低温調理のメソッドを記した情報が増えつつあるが、それが本当に正しいのか?

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    自分で実際調理をする中で出てきた疑問を検証してみる。

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    肉や魚を低温調理する際、多くのレシピでは耐熱袋に食材と共に少量の油を入れることになっている。

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    “袋の密閉性を高めるため”や“食材の保水のため”、“風味付けのため”などの理由が上げられるが、

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    本当にその効果があるのか?を検証する。

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    一番何度も低温調理していてなじみのある食材、鶏むね肉を使用。

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    実験1. 鶏むね
    実験2. 鶏むね+サラダ油
    実験3. 鶏むね+ごま油

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    を袋に入れて、BONIQ(60℃ 2時間5分)。

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    10分休ませて状態を落ち着けたらスライスし、その違いを検証してみる。

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    (油の有効性をみるためなので、塩など味はつけない。)

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    “密閉性を高める”や“食材の保水”であれば実験2のサラダ油でも効果があるはずであるし、

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    “風味付け”であれば実験3のごま油が有効なはずである。

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    <BONIQ設定>

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    60℃
    2:05(2時間5分)

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    ※参照:「低温調理 加熱時間基準表」https://boniq.jp/pdf/ttguide.pdf

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    写真

    <比較実験>

    実験1. 鶏むねのみでBONIQ:
    鶏むねを耐熱袋に入れ空気を抜いて密封し、

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    写真

    BONIQ(60℃ 2時間5分)で低温調理をする。

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    写真

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    実験2. 鶏むね+サラダ油でBONIQ:
    鶏むねとサラダ油(大さじ1)を袋に入れ空気を抜いて密封し、

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    BONIQ(60℃ 2時間5分)で低温調理をする。

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    写真

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    実験3. 鶏むね+ごま油でBONIQ:
    鶏むねとごま油(大さじ1)を袋に入れ空気を抜いて密封し、

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    BONIQ(60℃ 2時間5分)で低温調理をする。

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    写真

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    《当レシピの栄養素》

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    栄養素/食(1日の推奨量)

    カロリー:191 kcal
    糖質:0 g

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    タンパク質:19.5 g(体重 x 1.2g ~ 1.5g)
    脂質:11.6 g
    食物繊維:0 g(20 g 以上)

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    カリウム:300 mg(3500 mg 以上)
    カルシウム:4 mg(650 mg 以上)

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    マグネシウム:23 mg(350 mg 以上)
    鉄分:0.3 mg(7.5 mg 以上)

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    亜鉛:0.6 mg( 10 mg 以上)

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    当レシピに対する「BONIQ管理栄養士からの栄養アドバイス」は、BONIQ 公式低温調理レシピサイトにてご覧ください。

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    <https://boniq.jp/recipe/?p=4692>

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    《まとめ》

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    それぞれ、以下のような結果となった。

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    写真

    実験1. 鶏むねのみBONIQ

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    写真

    実験2. 鶏むね+サラダ油でBONIQ

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    写真

    実験3. 鶏むね+ごま油でBONIQ

    実験3がほのかにごま油風味だが、肉質の違いはほとんどない。

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    なんと!どれもさほど変わらない。

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    油が入ることで“密閉性を高める”や“食材の保水”効果があるのであれば、「実験2. 鶏むね+サラダ油」か

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    「実験3. 鶏むね+ごま油」が「実験1. 鶏むねのみ」よりも火の通りが均一になり、しっとり仕上がるはずである。

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    しかし、3つとも違いがみられなかった。逆に実験1が若干しっとりしていたような気もするが、

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    肉の個体差や切り方の差のレベルのように思う。

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    また、“風味付け”の効果を狙うなら「実験3. 鶏むね+ごま油」が風味が付いて美味しいはずである。

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    結果は、実験3はほんのりごま油の香りがして美味しいには美味しいが、風味を付けたいのであれば

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    「60℃ 蒸し鶏:史上最強やわらか!(ID:5142768)」で紹介するように、

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    上からごま油を使ったタレをかける方が有効である。

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    以上の結果から、「鶏むねを低温調理する時は、耐熱袋に油を一緒に入れなくても良い」という結果が出た。

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    ただし、この結果は鶏むねのみを低温調理する場合であり、スパイスやハーブを加える場合にも当てはまるかはわからない。

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    スパイスやハーブなどは香りが油に溶ける脂溶性のものが多くあり、食材にその香りを付けたい場合、

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    油を一緒に入れるのは有効かもしれない。

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    また、さらにいろいろな文献を調べていたところ、ほたてなど水分量が多くやわらかい食材には、

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    同量の油を入れると食材が変形しない、という情報を発見した。

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    確かに以前に作成した「51℃ 炙りほたて タプナードと共に(ID:4960903)」では、

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    使用したオリーブオイルが少量であったためか、手順13のほたての断面画像からわかるように、ややほたてが変形している。

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    これが本当なら、今まで形が保てずにあきらめた魚介系のレシピも復活できるかもしれない。

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    早速、新たな実験をしてみようと思う。

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    《作った感想》

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    低温調理をしていると、いろんな疑問がわいてきます。本当にこの温度が良いのか、この時間が良いのか、この方法は正しいのか、

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    もっと美味しくなる方法があるのではないか?と。

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    ●BONIQ 低温調理用耐熱袋は「BONI BAG」で検索

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    ●BONIQ 低温調理コンテナ&コンテナアクセサリー(ラック、トレー、フタ、ジャケット)は「BONIQ コンテナ」で検索

コツ・ポイント

風味を付けたいのであれば「60℃ 蒸し鶏:史上最強やわらか!(ID:5142768)」で紹介するように、上からごま油を使ったタレをかける方が有効である。

このレシピの生い立ち

今回の実験のように、一つ一つは微細なことかもしれませんが、そのような小さな工程が集まって最終的により美味しいものを作ることができればと日々思っています。 
レシピID : 5197602 公開日 : 18/08/06 更新日 : 24/01/23

つくれぽ みんなのつくりましたフォトレポート

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初れぽ
写真
レアレアチーズ
バンバンジー用に♪柔らかくてすっごく美味しかった~(*^O^*)

ありがとうございます!バンバンジー用にもオススメですね^^