【冷蔵発酵】葡萄ジュース酵母クロワッサン

【冷蔵発酵】葡萄ジュース酵母クロワッサンの画像

Description

ぶどうジュース酵母を入れた折り込み生地。形はクロワッサン型でもデニッシュ型でもお好みで。

材料

100g/125g/200g
ぶどうジュース酵母
16g/20g/32g
15g/19g/30g
32g/40g/64g
2g/2.5g/4g
砂糖
10g/12.5g/20g
1.2g/1.5g/2.4g
バター(生地用)
4g/5g/8g
折込用バター生地
40g/50g/80g
4g/5g/8g
仕上げ用(※なくてもいい)
1/4個

作り方

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    ◆折り込みの道具
    麺棒
    ・人工大理石の麺台
    ・3&5mm厚の棒(厚み確認用)

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    麺棒は直径が4cm以上の太い物を使うと、早く生地を伸ばせて楽。100均で5分かかる所が3分弱で伸びる。おすすめ。

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    ◆液体の測り方
    普通のパン程水分が多くないので、ブレが出やすいml(体積)で測らず、液体も重さで測って誤差をなくす。

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    ■作業日までの準備次の工程のサイトを参考に、清潔なペットボトルにぶどうジュースとイーストを入れる。室内に放置する。

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    参考サイト
    https://yoshinagamaiko.com/choitashi-koubo-pan/

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    上手くいけば翌日に完成。蓋を開けるとプシュッと炭酸が抜ける音がする。使わない分は冷蔵庫へ。

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    完成品を舐めると強炭酸のブドウジュース〜後味にアルコールを添えて状態。炭酸飲料のボトルを使わないと耐久性不足の予感。

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    作業の一週間以上前に作っておいても大丈夫なので、暇な時に作り、毎日振りつつ時々ひとつまみの砂糖やブドウジュースで世話。

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    ◆作業日程
    3日コース
    1日目:デトランプ
    2日目:折り込み・成形前の伸ばし
    3日目:成形~焼成

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    準強力粉に塩・砂糖・イーストを混ぜる。細かく切った生地用バターを入れ、手のひらですり合わせて粉チーズ状にする。

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    レンジで30~35度位に温めた牛乳とジュース酵母にイーストを振り入れ、2分位経ったら混ぜて溶かす。卵は別の容器で計量。

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    牛乳+ジュース酵母の48gなら600W20秒で30~35度位になる。量が少ないので、加熱し過ぎに注意。

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    バターを混ぜた粉類に、イースト入りの牛乳+ジュース酵母と卵を注いでゴムベラで混ぜる。

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    大体混ざったら、手でボウルの中、または台に生地を出して、ずりずりとこすり付けるように1~2分捏ねる。

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    全体が均一になればOK。生地をまとめて丸くする。生地の温度が24~26度位あるか確認する。

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    油を塗った容器に入れて、生地が少し大きくなるまで発酵する。
    30度20~30分。
    夏は室温で20~30分。

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    冷蔵庫に入れる前に発酵時間を取ると、冷蔵発酵の成功率が上がる。冷蔵発酵についての詳細→ID:5559985

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    冷蔵発酵の具合は、季節・冷蔵庫の癖・生地温度で変化するので、自分の環境に合わせて調整する。

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    ※2日目以降の工程は、3日コースを基本として紹介。冷やす時間をしっかりとるため、基本は3日がおすすめ。

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    ■2日目
    冷蔵庫で一晩冷蔵発酵後、生地が1.5倍に膨らんでいればOK。

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    生地の中央を十字に麺棒で押した後、縦長の長方形に伸ばす。冷凍庫で30分位、凍らない程度に冷却。

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    冷蔵庫から出したてのバターを5mm厚位に切り、ラップの上で薄力粉をまぶす。
    ※最初から柔軟性のあるバターは省略可能。

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    バターをラップに挟み、麺棒をぐっと押し付けて潰す。バターが潰れたら、粉がなじむように半分に畳む。

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    粉がしっかりなじんだら、厚さ5~8mmの四角に整えて完成サイズを計る。冷蔵庫で30分冷やす。

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    ■折込
    打ち粉を多めに振った滑りのいい台に生地を置き、バターの2倍位の長さになるように麺棒で伸ばして、サイズ調整する。

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    バター生地を生地の中央におく。生地の上下を折って、空気が入らないように包む。真ん中と両脇の生地をしっかりとじる。

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    麺棒を生地に押し付けて、2つの生地を密着させて馴染ませる。最初は麺棒を転がさず、ぐっと押し付けるように伸ばす。

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    全体を押し延ばしたら生地を裏返し、転がして伸ばす。伸ばす時は麺棒を押し付ける→転がして平らにならすと伸びやすい。

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    打ち粉で生地の滑りを良くし、時々生地の表裏を返しながら、横幅の3倍位の長さに伸ばす。厚みは4~5mm程度が目標。

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    伸ばした生地の上を1/4、下を3/4折る。逆でもいい。

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    さらに真ん中で生地を折って、四つ折りにする。麺棒を生地に押し付けて馴染ませる。

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    折り込み作業は、四つ折り1回&冷凍庫で冷却で1セット。冷やす時間は冷凍庫30〜60分を目安にするが、生地の温度で変わる。

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    冬→布巾を巻いて冷凍庫で30分。
    他の季節→冷凍庫で40~60分。

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    折り込み2回目。休ませた生地の向きを90度変えて置き、生地の表裏に薄く打ち粉をまぶす。3倍位の長さに伸ばす。

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    ◆ポイント
    生地がベタつきで伸びにくい時は、すぐに冷凍庫で20~30分冷やす。冷やし過ぎたら冷蔵庫で10分追加で冷やす。

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    この後、もう一度四つ折りすると16層。層が多い方が好みなら、三つ折り→二つ折りで24層になる。

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    ◆四つ折り2回を選択した場合。四つ折り2回が完了したら、生地を1回目と同じ時間休ませる。最低30分。

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    ◆2回目の折り込みで三つ折りを選択した場合、三つ折り後に1回目と同じ時間休ませる。

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    休ませた後に、また3倍位の長さに伸ばして二つ折り。この後は工程43の時間を参考にして生地を休ませる。最低30分。

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    こちらは層が24層。三つ折り3回に近い数。さらに、成形の時に幅出しが楽になる形状になる。

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    ■成形準備
    成形に備えて生地を伸ばすため、また冷凍庫で休ませる。目安は下記参照。
    夏:80分
    冬:30分~

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    ここからは段階的に生地を薄くして、最終的に5mm厚にしていく。打ち粉は生地が台に張り付かず、するする動く程度に使う。

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    まずは伸ばしにくい横幅を伸ばす幅出し。縦横両方を伸ばし、最初は厚みを1cm弱にする。その後冷凍庫で15~20分休ませる。

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    生地の輪になった部分を包丁で切り開く。ここが突っ張って伸ばしにくくするが、切ると抵抗が減るので伸ばしやすくなる。

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    本来は薄くする前に切るが、厚いうちに切ると生地がずれて四隅に層の縞模様が出る事がある。切るのは生地を休ませる前でもOK。

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    再び横幅から伸ばし始め、その後に縦横両方を伸ばして5mm厚みにする。その後冷凍庫で15~20分休ませる。

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    冷凍庫で生地を平らな状態で保存できる場合は、ここで3~4mmまで伸ばしても大丈夫。保存中に歪みそうならやらない。

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    終わったら、翌日まで冷凍庫。解凍は冷蔵庫で40分+室温23度10分弱など、作業しやすい硬さに戻す感じで。

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    ちなみに5~6mm厚の市販のデニッシュシートの場合、解凍は25度で20~30分が目安との事。参考程度に。

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    ■3日目
    ここから成形。休ませた生地を3~4mm厚に伸ばす。横幅は成形によるが、粉が100gでも15cm弱は欲しい。

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    成形で伸ばしたら、切る前に冷凍庫15分かけて冷やす。バターが溶けていなくても、柔らかい生地は包丁だと断面が潰れやすい。

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    半解凍の冷凍パイシート程度に冷えている生地なら、断面がスパッと綺麗に切れる。

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    クロワッサン成形。高さ16~18cm、底面7~8cm位の三角形に切る。底面に1.5~2cmの切込みを入れる。

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    底辺を片手で押さえ、もう片手で挟んで付け根→先端まで滑らせるようにして軽く伸ばす。

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    切り込みの部分を三角に折り返して芯を作り、隙間なく巻いていく。ちなみに生地を伸ばす作業は、1~2cm伸ばす程度で行う。

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    転がす時の力は軽くコロコロという感じ。巻き終わりの先端は下に来るようにする。

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    オーブンの発酵機能で30度10分+庫内放置80分以上。生地が2倍になるまで。庫内を温めて放置する感じ。

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    出来るだけ28度近くで発酵したいので、30度発酵の時間は室温に応じて調整。寒いと庫内を10分で温めるのは無理。

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    室温15度以下なら、30度30分+放置30分を繰り返して発酵。写真は合計110分で発酵完了。温度計を庫内に入れると楽。

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    ◆ポイント
    発酵する時、スチーム噴出口に近い上段は30度10分の設定でもバターが溶ける。二段焼きの場合にはまりやすい罠。

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    完了目安はつついた生地がへこみ、ゆっくり戻る。層の境界線がくっきりするなど。発酵不足は、焼成でバター漏れの原因になる。

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    240度に予熱したオーブンを220度に下げて7〜8分、さらに180度2〜3分焼く。バター漏れは出来るだけ少ない方がいい。

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    断面図。温かいうちに切ってるので少し切りにくかったが、こんな感じ。

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    ちなみにレーズンのような固形の具なら、クロワッサン型なら巻く時に散らしている。

コツ・ポイント

ジュース酵母の材料のジュースは、酸味を感じなくても水道水よりphが低い=より酸性。phの数値は生地の状態に影響するので、「全部水の時と何か違う」となる。……というわけで、ジュース酵母の入れ過ぎには要注意。二次発酵は気長にやるのがコツ。

このレシピの生い立ち

ぶどうジュース酵母の色が濃いので、色が付くかなと思った。そうでもなかった上に、色々試行錯誤をしてようやく完成。
レシピID : 6594757 公開日 : 21/04/20 更新日 : 21/05/20

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