ぶりの低温調理 火入れ温度比較実験②

ぶりの低温調理 火入れ温度比較実験②の画像

Description

刺身用ぶりの低温調理。様々なレシピに汎用できるのではないかと思い、数種類の温度で低温調理実験を施した。

材料

<比較実験①②>
刺身用ぶり(厚み2cm)
1冊
オリーブオイル
小さじ1
ぶりの重量の0.8%

作り方

  1. 1

    <比較実験背景>

    「ぶりの低温調理 火入れ温度比較実験①(ID:7008696)」の続編。

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    刺身用ぶりの低温調理。
    サーモンやほたてのように、ぶりも低温調理ならではの〝生のような火入れ〟で、

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    口の中でほどけるような食感に仕上がる。

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    それでは、具体的に一体何度でどのような状態になるのか?
    目安となる加熱チャートがあれば今後理想の状態に仕上げやすくなる。

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    また、さまざまなレシピやメニューに合わせて汎用できる。

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    そこで、前回「ぶりの低温調理 火入れ温度比較実験①(ID:7008696)」

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    で次の4パターンで検証を行い仕上がりの違いを探った。

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    ①41℃ 0:30(30分)
    ②44℃ 0:30(30分)
    ③47℃ 0:30(30分)
    ④50℃ 0:30(30分)

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    その結果、いずれにしても低温調理ならではの〝生のような火入れ〟を楽しむことができるが、「半生食感を求めるなら41℃」、

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    加熱したほろっとした食感」を求めるなら47℃~50℃で加熱すると良いことが分かった。

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    今回は「サーモンの火入れ温度比較実験(ID:5979631)」のように、もっと低い温度ではどうなるのかを探る。

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    以下の2パターンでそれぞれの仕上がりの違いを比べてみる。

    ①35℃ 0:30(30分)
    ②38℃ 0:30(30分)

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    写真

    <比較実験>

    フリーザーバッグにぶり、オリーブオイル、塩を入れる。

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    写真

    それぞれの温度、時間でBONIQで低温調理をする。

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    写真

    BONIQ終了タイマーが鳴ったらバッグを取り出し、氷水で急冷する。(余熱で火が入るのを防ぐため)

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    写真

    冷蔵庫に移し、実食の際にそれぞれをスライスして比較する。

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    フリーザーバッグの密封方法:https://youtu.be/N-t1ox7mox0

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    写真

    <比較実験結果>

    ①35℃ 0:30(30分)
    ほぼ刺身。生魚の匂いは消えて食べやすくはある。

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    写真

    ②38℃ 0:30(30分)
    35℃よりもうっすら火は通っている感じはあるが、ほぼ刺身。

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    こちらも生臭さは消えて食べやすい。

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    38℃以下での低温調理は食感や味共に大差がなくあまり魅力を感じる結果にはならなかった。

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    以下、過去の実験結果。
    ①41℃ 0:30(30分)
    低温すぎて生と差は出ないのではと思ったが、火が通っていた。

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    しっとりとした半生食感で生ハムのよう。
    カルパッチョや新食感の寿司にもなりそう。

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    ②44℃ 0:30(30分)
    魚の旨味を感じやすくジューシーな仕上がり。41℃の方が半生で食感が良い。

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    ③47℃ 0:30(30分)
    しっかり火が入っていてしっとりジューシー、滑らかにほどける食感。

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    崩れるので包丁では切りにくい。
    生食用ぶりを皮付きのまま47℃で調理し、バーナーで炙って調理し、

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    フランス料理のようにソースを添えて食べると良いかも。

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    ④50℃ 0:30(30分)
    手で触り、少し力を入れるとホロホロ崩れる。包丁では切りにくい。

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    しっとり柔らかなツナのような食感。ほぐしてサラダやそぼろにしても良いかも。

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    《作った感想》

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    今回の実験では38℃以下での低温調理は食感や味共に大差がなくあまり魅力を感じる結果にはなりませんでした。

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    低温調理ならではのぶりの半生食感を楽しみたい場合は41℃、加熱したホロっとした食感を楽しみたい場合は47℃~

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    50℃で加熱すると良いでしょう。しかしこれは「ブライニングは有効?比較実験 サーモン編(ID:5508794)」

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    のように塩をするタイミングによってまた結果が違ってくる可能性があり、引き続き研究を続けたいと思います。

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    《生食用魚介の低温調理 比較実験シリーズ》

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    「ブライニングは有効?比較実験 サーモン編(ID:5508794)」

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    「サーモンの火入れ温度比較実験(ID:5979631)」

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    「生 v.s. 低温調理サーモン 比較実験(ID:5992478)」

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    「45℃~ 生タコ(水タコ)の低温調理 比較実験」

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    https://boniq.jp/recipe/?p=26039

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    「ぶりの低温調理 火入れ温度比較実験①(ID:7008696)」

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    「ぶりの低温調理 火入れ温度比較実験②(ID:7005569)」

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    「40℃~ たらこの低温調理 温度比較実験(ID:7367543)」

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    《比較実験の結果を元に、究極の生食用魚介の低温調理レシピ》

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    「36℃ サーモンの刺身(ID:6024014)」

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    「フレンチ♪炙りサーモン 白ワインソース(ID:5529982)」

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    「55℃ やわらかなタコのセビーチェ(ID:6842931)」

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    「65℃ 老化防止に◎タコのやわらか煮(ID:6849948)」

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    「45℃ 高たんぱく低糖質◎生タコ韓国風(ID:6861427)」

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    本レシピは「生食」となりますので、保存ができません。

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    必ず「低温調理のルール ~6つのポイント~(https://boniq.jp/recipe/?p=19886 )」を

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    お守りいただき、すぐにお召し上がりください。

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    (生食=「低温調理 加熱時間基準表(魚)(https://boniq.jp/pdf/ttguide.pdf )」を

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    満たしていない、低温で加熱調理したもの。)

コツ・ポイント

ぶりは必ず生食用を選ぶようにしましょう。
加熱後は速やかにバッグを氷水に浸けて芯まで冷却します。

このレシピの生い立ち

生食用でない場合の魚の低温調理については「低温調理 加熱時間基準表(https://boniq.jp/pdf/ttguide.pdf)」を参照してください。
レシピID : 7005569 公開日 : 21/11/05 更新日 : 23/01/06

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