卵のカラが透ける?スケルトン卵を作ってみよう!

トランプで遊んでいるときに「相手のカードが見えたらいいのに!」と思ったことがありませんか?超能力の透視能力があれば、トランプで無敵になりますよね。でも、「超能力は使えなくても、科学の力を使えば透けるかもしれない!」と思った人は、研究者の立派な卵です!というわけで、今回は科学の力で卵をスケスケにする実験をしてみたいと思います!

ビンから卵を取り出して、流水で洗ってみると、白いものが取れて、透けましたよ!

スケルトン卵を観察します

指でつまんでみると、ゴムボールのようにぶよぶよしています。

光を当てると、黄身が透けて見えますね!

卵のカラが溶けた理由は?

今回の実験では、見事に卵が透けましたを選んだのが正解だったようです。卵のカラは「炭酸カルシウム」でできているので、酢に溶ける性質があるそうです。卵の中身まで溶け出さなかったのは、薄い膜が残っていたから。これは酢では溶けないので、手で持つことができたんですね。

どうして密閉してはいけないの?

卵のカラが溶けていくときに二酸化炭素が発生するので、密閉せずに、ティッシュやガーゼなど通気性のよいものでフタをする必要があるんです。

卵が大きくなったのはなぜ?

何もしてない生卵と比べると、酢につけておいたスケルトン卵のほうが大きいですね。これは、酢に漬け込む間、卵がお酢を吸収して、卵のなかにお酢が入ってくることによって起こる現象なんです。

まるで超能力者になったかのように、中身が透けて見える卵。触ってみた弾力も、まさか卵とは思えない感触でした。本当に卵が透けるのか、ぜひ自分の目で本当か確かめてみてね!(TEXT:八幡啓司)

※注意:スケルトン卵に害はありませんが食べるためのものではありません。また、卵を取り出した後に瓶に残ったお酢は風味が変わります。飲んだり他のお料理には使わないようにしましょう。


参考:ミツカン「食べる実験!お酢のチカラ 〜スケルトンたまごを作ろう!〜」

クックパッド編集部