57℃~鶏レバー低温調理火入温度比較実験

57℃~鶏レバー低温調理火入温度比較実験の画像

Description

鶏レバーの低温調理。目安となる加熱チャートがあれば他レシピに汎用できるのではと思い、数種類の温度で低温調理実験を施した。

材料

<実験①~⑤>
オリーブオイル
各大さじ1
適量(各鶏レバーがひたひたに浸かるくらいの量)
黒こしょう
少々

作り方

  1. 1

    <比較実験背景>

    鶏レバーの低温調理。
    低温調理でなめらか濃厚、クリーミーに仕上がる鶏レバーは人気食材の1つ。

  2. 2

    これまで「鶏もも肉の火入れ 温度時間比較実験(ID:6077401)」、

  3. 3

    「57℃〜砂肝の低温調理火入れ温度比較実験(ID:7126073)」、

  4. 4

    「サーモンの火入れ 温度時間比較実験(ID:5979631)」、

  5. 5

    「45℃〜 生タコ(水タコ)の低温調理比較(ID:6803538)」や

  6. 6

    「ぶりの低温調理 火入れ温度比較実験①(ID:7008696)」で

  7. 7

    何℃で加熱するとどのような状態になるのか」を検証してきたように、

  8. 8

    鶏レバーも具体的に一体何度でどのような状態になるのか?を検証してみる。

  9. 9

    鶏レバーの食感はとろけるなめらな食感が好きな人もいれば、硬さがあり食べ応えがある食感が好きな人もいるだろう。

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    目安となる加熱チャートがあれば、今後理想の状態に仕上げやすくなる。また、さまざまなレシピやメニューに合わせて汎用できる。

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    そこで以下の5パターンで検証を行い、仕上がりの違いを比較する。

  12. 12

    ①57℃ 2:25(2時間25分)
    ②60℃ 1:10(1時間10分)
    ③63℃ 0:45(45分)

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    ④66℃ 0:40(40分)
    ⑤70℃ 0:40(40分)

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    写真

    <BONIQ設定>

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    ①57℃ 2:25(2時間25分)
    ②60℃ 1:10(1時間10分)
    ③63℃ 0:45(45分)

  16. 16

    ④66℃ 0:40(40分)
    ⑤70℃ 0:40(40分)

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    ※参照:低温調理 加熱時間基準表(鶏肉)(https://boniq.jp/pdf/ttguide.pdf)

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    写真

    <比較実験>

    鶏レバーの血筋、血の塊、脂肪部分を取り除き、一口大にカットする。

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    写真

    ザルにあけて流水でよく洗い、ボウルに入れて牛乳に浸し、ラップをかけて冷蔵庫で1~2時間冷やしたら洗い流す。

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    フリーザーバッグに鶏レバー、オリーブオイル、黒こしょうを入れる。

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    写真

    それぞれの温度、時間でBONIQで低温調理をする。

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    BONIQ終了タイマーが鳴ったらバッグを取り出し、氷水で急冷する。(余熱で火が入るのを防ぐため)

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    食味や食感を比較する。

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    フリーザーバッグの密封方法:https://youtu.be/N-t1ox7mox0

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    写真

    <比較実験結果>

    画像上段:左から①57℃、②60℃、③63℃
    画像下段:左から④66℃、⑤70℃

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    ①57℃ 2:25(2時間25分)
    〝ふわふわ〟〝とろとろ〟としており、とろけるタイプのプリンのような食感。

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    生っぽさはなく、鉄っぽさもあまり感じなかった。
    フォアグラのような風味があり口の中で溶ける。

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    まさに低温調理ならではの生のような火入れで、レバーの〝ふわっ〟ととろけるほどやわらかい食感を安全に食べることができる。

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    加熱後に氷水で冷却し、レバ刺し風にするのも良さそう。

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    ②60℃ 1:10(1時間10分)
    57℃よりもやわらかく溶けそうなほど形が崩れやすい。

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    加熱後すぐは濃厚チーズケーキのような食感のくちどけ。
    しかし、加熱後に氷水で冷却して冷蔵庫で半日保存したものは、

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    保存している間に溶けてしまった。
    レバーは油脂分が多いため、オリーブオイルとの調理では溶けやすいためかと思われる。

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    オリーブオイルではなく、醤油などの調味料と一緒に加熱すれば溶けないかもしれない。

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    ③63℃ 0:45(45分)
    60℃より〝ねっとり〟としており、レバーの甘みを感じる。あん肝のような食感。

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    ペーストやムースにするにはまだ緩い感じ。

    あん肝のような食感を活かして、氷水で冷却後、

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    軍艦巻きにしてポン酢をつけて食べると良さそう。

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    ④66℃ 0:40(40分)
    かすかにレバーの〝もそっ〟とした食感がある。

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    〝しっかり火が通っている〟と感じる安心感もある。
    ペーストにするならば、66℃の硬さのほうが粘度あるペーストになる。

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    ⑤70℃ 0:40(40分)
    食感がしっかりしていて、少々鉄っぽい風味を感じる。

  40. 40

    硬さがあり食べ応えがあるため、しっかり味を付けて煮るような調理法には良いだろう。

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    生姜煮やソース煮、レバーペーストにする場合は好みによって66℃~70℃が良さそう。

  42. 42

    《作る際のポイント》

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    鶏レバーの厚みが1.5cmであったことから、「低温調理 加熱時間基準表(鶏肉)」に従い加熱時間を決定、検証を行いました。

  44. 44

    ※参照:低温調理 加熱時間基準表(鶏肉)(https://boniq.jp/pdf/ttguide.pdf)

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    鶏レバーの下処理については牛乳のほか塩やお酢を使う方法などがあり、お好みの下処理法で試してみると良いでしょう。

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    《当レシピの栄養素》

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    栄養素/食(1日の推奨量)

    カロリー:72 kcal
    糖質 0.2 g

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    タンパク質:7.6 g(体重 x 1.2g ~ 1.5 g)
    脂質 4.2 g
    食物繊維:0 g(20 g 以上)

  49. 49

    カリウム:132 mg(3500 mg 以上)
    カルシウム 2 mg 650 mg 以上)

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    マグネシウム:8 mg(350 mg 以上)
    鉄分:3.6 mg(0.5 mg 以上)

  51. 51

    亜鉛:1.3 mg(10 mg 以上)
    塩分:0.1 g

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    ※上記はレシピの40gあたりの栄養価を計算しています。

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    当レシピに対する「BONIQ管理栄養士からの栄養アドバイス」は、BONIQ 公式低温調理レシピサイトにてご覧ください。

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    <https://boniq.jp/recipe/?p=29789>

  55. 55

    《低温調理 火入れ温度比較実験シリーズ》

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    「57℃〜砂肝の低温調理火入れ温度比較実験(ID:7126073)」、

  57. 57

    「鶏もも肉の火入れ 温度時間比較実験(ID:6077401)」

  58. 58

    「サーモンの火入れ 温度時間比較実験(ID:5979631)」

  59. 59

    「45℃〜 生タコ(水タコ)の低温調理比較(ID:6803538)」

  60. 60

    「ぶりの低温調理 火入れ温度比較実験①(ID:7008696)」

  61. 61

    「ぶりの低温調理 火入れ温度比較実験②(ID:7005569)」

  62. 62

    《鶏レバーの低温調理レシピ》

  63. 63

    「風味しみ込む 鶏レバーの赤ワイン煮(ID:5074458)」

  64. 64

    「鶏レバーの甘辛煮(ID:5003875)」

  65. 65

    「鶏レバーの照り照り!オイスターソース煮(ID:5300142)」

  66. 66

    「65℃ なめらか濃厚!レバーペースト(ID:6878230)」

  67. 67

    「フォアグラみたいな低温調理の鶏レバー(ID:4802467)」

コツ・ポイント

好みや作る料理によって火入れ加減を簡単にコントロールできるのも低温調理の大きなメリットですね。

あえて温度を変えて複数パターンを用意し、食べ比べしてみても面白いです。

このレシピの生い立ち

鶏レバーの低温調理。
レバ刺し風にする場合は57℃、生姜煮やソース煮、レバーペーストにする場合は場合は66℃~70℃で加熱すると良いでしょう。
レシピID : 7148098 公開日 : 22/03/18 更新日 : 22/09/06

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